すもも(プラム、プルーン)

  • 薬効:疲労回復 便秘 貧血 解熱   

すももは「酸い桃」が語源といわれています。
実が熟さないものは、酸味が強くガリガリした感じなので、この名前がついたのでしょう。

キヨウプラム

英語ではプラム。プラムの中で、濃い赤紫色の品種をプルーンといいます。

生のものはそのままでも、ジャムやゼリー、果実酒などに加工しても、美味しくいただけます。

またドライプルーンは、カレーやシチューに入れると味が引き立ち、風味も増します。

紅茶でやわらかくしたプルーンを砂糖煮し、ブランデーやラム酒で香り付けすると、洋酒にあうおつまみになります。

すももの旬は、夏です。
非常にいたみが早い果物なので、買う場合にはよく注意して下さい。
赤く色づき、実がいくぶんやわらかくなったものが食べごろですので、その直前のものを選ぶと良いでしょう。



すももの栄養素と効能効果

すももには良質なペクチン食物繊維)が豊富なほか、ビタミンAや鉄分も含まれています。

ただしこれは生のものより干したもののほうが、ずっと豊富です。
プルーンが健康食品として、もてはやされる原因もそこにあるのです。

乾燥することによって水分が失われ、糖分が増し、鉄分、ビタミンAカルシウムもぐっと増します。
この他ビタミンB1、B2、リンなどのミネラルも含まれています。

すもも類は昔から、緩下剤としての効能が知られていました。
プルーンに含まれるペクチンが、便通を促す作用をするからです。

ただし、穏やかな効き目ですので、すぐ翌日に便通があるとはかぎりませんので常食することが重要です。

もう一つプルーンは鉄分が豊富ですから貧血の改善に役立ちます。
血色のよい美しい肌を作る、美容効果の高い果物ですから、女性は毎日食べる習慣をつけると良いでしょう。

すももの酸味は、クエン酸やリンゴ酸、コハク酸が主体ですが、こうした酸は、疲労回復に大いに効果を発揮します。

生のすもも食べても良いのですが季節が限られているので、できるのならすもも酒にして保存しておくと良いでしょう。

元気がないとき、疲れが抜けないときなど、このすもも酒を30mlほど飲むと効果があります。
風邪の場合の解熱にも効果的といわれています。

すもも酒の作り方

  1. 完熟直前のすもも1kgを水洗いし、表面を傷めないように、ふきんで水分をふき取る。
  2. 果実酒用のビンにすももと氷砂糖150gを交互に入れ、ホワイトリカー1.8lを注ぐ。
  3. ときどき軽くゆすって氷砂糖を溶かし、冷暗所に6ヶ月置いておく。
  4. ガーゼでこし、ビンに詰めなおして再保存する。


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