蒲公英(たんぽぽ)

  • 薬効:胆汁分泌、健胃、強壮、整腸、解熱
  • キク科タンポポ属 多年草
  • 分布:日本各地
  • 生育場所:路傍、河川敷、田畑の畦道など
  • 採取時期:通年

タンポポ

「タンポポ」はキク科タンポポ属の総称です。
日当たりのよい原野、道端、堤防などに自生する多年生草本です。

タンポポの名は古名の「ツヅミグサ」からできたもので、鼓の音である「タン・ポンポン」と呼んでいたのが、タンポポになったと言われています。

春から秋にかけて黄色の花をつけ、後に白い冠毛のある種子を飛ばします。
葉、根などを切ると白い樹液が出ます。

日本各地に多くの在来種・帰化種が生育しています。

タンポポの葉は、茹でて食用になり、根は薬用になります。
春、花が咲く前のカンサイタンポポを根とともに全草を採取し陰干しにします。
これが漢方でいう蒲公栄で、健胃剤になります。

タンポポの栄養成分

タンポポの葉にはカリウムが豊富に含まれており、強い利尿作用があります。

タンポポの効能効果・利用法

胃腸病には、全草を20gほど煎じて飲みますが、胃潰瘍には、生葉をよく噛んで食べるか青汁を絞って1日2~3回服用すると効果が期待できます。

その他にも便秘・解熱・発汗などにもよく作用するので、食用としておひたしや天ぷら、炒め物にしたり青汁を飲んだりすれば健康のために良いでしょう。

タンポポの根は様々な消化器系の疾患に対して、効果的な働きをします。
タンポポの乾燥させた根(生薬名:蒲公栄)を1日10~15gを水600mlの水で、約30分で半量まで煮詰めて、3回に分けて空腹時に服用すると良いでしょう。

タンポポの種類

カンサイタンポポ

関西以西に分布する日本の在来種です。
舌状花はセイヨウタンポポより数は少なく花期は春。
花を包む総苞が反り返らない。

カンサイタンポポ


セイヨウタンポポ

繁殖力が旺盛で都市部、郊外ともに野生化していて、花期は一年中。
ヨーロッパでは食用として栽培。
総苞は反り返る。

セイヨウタンポポ


シロバナタンポポ

関東以西、特に九州、四国に多い。
舌状花は白で、おしべは黄色。
花期は春。

シロバナタンポポ



タンポポの料理レシピ

タンポポと貝の醤油焼き

素材

  • タンポポ…10枚
    サザエ…60g×2
    もち貝…100g
    酒…30㏄
    薄口醤油…15㏄

簡単レシピ

  1. タンポポは水洗いし、水分を取り、3㎝に切っておく。 
  2. サザエともち貝は新鮮なものを、むき身にし、1.5㎝に切っておく。
  3. 熱したフライパンに、オリーブ油をしき、貝を炒め、半分火が入れば、タンポポを入れ、サッと炒め、酒30㏄でフランベ。
    酒のアルコールが飛べば濃口醤油15㏄を入れ、全体になじませる。

タンポポコーヒー

葉・根を細かく刻んで乾燥させ、少し炒ってコーヒーの代わりに用います。



タンポポの油炒めとお浸し

おすすめコンテンツ

タンポポの関連ページ/通販情報