健康に良い免疫力を高める食べ物  独活(うど)

  • 漢方生薬名:独活(どっかつ)
  • 薬効:便秘予防、疲労回復、風邪予防、食欲増進など。

ウドは山野に自生しますが、食用として畑にも植えられる多年生草本です。
数少ない日本原産の野菜であるウドは、古くから栽培され、以前は食卓でもおなじみの食材でした。

夏に茎頂および葉腋に散形花序をつけ、白色または淡黄色の小花を開きます。
漿果は小形で熟すると黒くなり、甘味があって美味しいので薬酒にも適しています。
漢方で薬用となるのは根の部分で、秋の彼岸の頃に採取します。

若芽、若葉、花蕾は食用にしますが、店頭で売っているのは多くが栽培種で、暗い室の中、日光を当てずに育てた白いウドが中心で、シャリシャリした食感が楽しい春の味覚です。

野生の山ウドはアクが強く、多少かためですが、山菜ならではの香りと味わいです。
天然の野生種も室(むろ)で栽培された栽培種も健康効果にさほど変わりはありません。

ほとんどが水分でカロリーがゼロに近いことから、近年ダイエット食として注目されたウドですが、うま味の素であるアミノ酸の一種、アスパラギン酸が多く含まれているのが見逃せない特徴です。

ウド独特の上品な味わいを生むアスパラギン酸は、体内の新陳代謝を高めて疲労回復に効果があるほか、カルシウムカリウムなどのミネラルを体の隅々まで運ぶ働きもします。

うど



独活(うど)の注目成分

ウドの食べ方

アクが強いのでアク抜きをして調理します。
料理にあわせて切ってから、水や酢水につけてアク抜きします。
切り口は空気に触れると変色しやすいので、切ったらすぐにつけるのがポイントです。
酢水のほうが変色を抑えられます。

生で酢の物やサラダに、澄まし汁の椀種に用いても香りが楽しめます。
皮は厚くむいて使いますが、この皮を細切りにしてアク抜きし、きんぴら風に煮ても美味しくいただけます。


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