サプリメント・健康食品  枸杞子(クコシ)

  • 薬効:肝臓病 疲労回復 

クコはナス科の落葉小低木で日本各地の土堤、川辺、海岸などに自生しています。
葉は柔らかく、トウガラシの葉にとても類似しています。

温暖な地方では春と秋に年2回若芽がでます。
晩夏から初秋にかけて淡紫色の小さな花が咲き、晩秋から初冬に透きとおるような真っ赤な実をつけます。

日本や韓国に自生するのは1種類でトゲ状の小枝がつきます。
中国のはナガバクコと呼ばれトゲがありません。

クコの実

クコの乾燥した果実を拘杞子(くこし)、葉の部分は拘杞葉、根の皮は地骨皮(ちこっぴ)と呼ばれ、食品として使用できるのは拘杞の果実と葉根皮の部位です。クコの樹皮は医薬品です。

クコの果実は血行をよくする成分べタインや、ゼアキサンチンをはじめ、ビタミンA,B1,B2,C,カルシウム,リン,鉄,ニコチン酸など栄養成分を豊富に含んでいます。

各種ビタミンやミネラルを多く含みますので肝腎を保護し、眼の障害に効果があります。
クコの葉には毛細血管を丈夫にし、動脈硬化の予防に効果のあるルチンやビタミンCを含みます。
根皮には果実と同様、ペタインを含みます。

中国古来の生薬でその効果は“補肝腎,生精血,明目(眼)”であり、中国古典薬物書『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』には「筋肉をしっかりさせ、身を軽くし老いない」強壮薬であると書かれています。

日本では平安時代から貴族の間で利用されてきました。「最良の薬也」と貝原益軒により紹介されています。



枸杞子(クコシ)の効果効能

クコの効用は含有する栄養分による滋養・強壮の作用によります。
動物実験によると肝細胞内の脂肪沈着を抑えて、肝細胞の新生を促進する作用があります。

果実

  1. 肝疾患には一種の肝庇護薬として働きます。
  2. 腎に起因する腰や膝がだるくて力がでないときに用いると効きます。
  3. 目がくらむ、目がかすむ、視力減退などの症状には菊花を必ず配古して明目(眼)の効果を高めて用います。
  4. 疲労回復、強壮に効果があります。

  1. 動脈硬化を予防します。
  2. 毛細血管を強くします。

  1. 解熱・強壮に効果があります。
  2. 咳・多汗などにも効果があります。


枸杞子(クコシ)の利用方法

1日6~18gをお湯で煎じても、酒に浸けてもよい。
クコの葉は調理には春から夏にかけての葉が柔らかく、塩1つまみを入れてゆで、冷水にさらしてからお浸し、あえ物などにします。

お茶には秋から冬の葉をとり、一度せいろで蒸してから天日乾燥したものを飲みます。
かびやすいので厚手のナベなどで炒ってから保存します。
高血圧、疲労回復、老眼の進行防止によいといわれ、別名「延命茶」と呼ばれます。

果実は日干しにして乾燥させ、1日6~18gを煎じて服用します。
お酒にする場合には生の拘杞を用います。
生の果実を砂糖を少なめにしてホワイトリカーに漬けます。
1ヵ月程度で飲めるようになりますが、3ヵ月位熟成させると良いでしょう。

クコの根皮は根からはいで乾燥させます。
これを1日10~20g煎じて服用します。

枸杞子(クコシ)の注意する点

熱っぽいときは使用しない方が良いでしょう。

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