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クコの実(ゴジベリー)
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クコの実とは、山野に自生するナス科の落葉低木で、枝は細長く、つる性を帯び、細い枝が変化してできた多数のトゲがあり、夏から秋に淡紫色の花を開き、秋に楕円形(だえんけい)の赤い果実をつけます。これがクコの実でゴジベリーとも呼ばれます。
クコは、葉、果実、根皮ともに生薬として用いられます。
杏仁豆腐のトッピングとしておなじみのクコの実。
クコの実はベリーに似た実で使いやすい食材です。
欧米ではゴジベリーと呼ばれています。
クコは中国など東アジアが原産といわれるナス科クコ属の植物です。
日本でも山野の水辺などに自生し、夏に紫色の花を咲かせ、秋になると美しい赤い楕円形の実をつけます。
中国料理の食材でもあるクコの実は、乾燥させたものが一般的です。
クコは中国では3000年以上も前から重要されてきた植物で、中医学では、実は「枸杞子(くこし)」、根の皮は「地骨皮(じこっぴ)」、葉は「枸杞葉(くこよう)」と呼び、生薬として利用されてきました。
楊貴妃は不老長寿の妙薬として、毎日欠かさず口にしたとも言われています。
現代でも中医学、薬膳では滋養強壮、疲れ目や疲労回復、精力回復に有効とされ、中国では日常的な食材としてもよく使われています。
また、近年では欧米でもその栄養価が注目され、地球上で最も豊富な栄養素を含むフルーツのひとつとして、人気のスーパーフードとなっています。
クコの小さな赤い実の中には、有効成分がたくさん詰まっています。
ビタミンCはレモンの8倍、β-カロテン、リコピン、ルテイン、ゼアキサンチンなど、強い抗酸化作用のある成分も多く含まれています。
その他、ビタミンB1、ビタミンB2、鉄やカルシウムなどのミネラル、アルギニン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸などの必須アミノ酸を含んでいます。
アミノ酸の一種、ベタインは血行を良くししたり胃の健康に、ゼアキサンチンは目の健康に、植物ステロールのβ-シトステロールはコレステロールの吸収を妨げる働きがあります。
クコの実は、血圧や血糖値の低下、血行改善、眼精疲労の回復、免疫力アップ、動脈硬化予防、肝臓の保護、アンチエイジング、美肌づくりなど、多くの効能が期待できるスーパーフードです。
クコの実が「不老不死」とも言われる所以はその効能の多彩さですが、現実的な献立としては調理に取り入れるのが難しいものです。
サプリのように、毎日少しずつ摂取することで、老化を防止し、日々を健康に過ごすことをサポートします。
また、クコの実と半量~同量の砂糖を焼酎に2ヶ月ほど冷暗所で漬け込めばクコの実酒の出来上がりです。
1日30ml程度を1杯飲むと、疲労回復に効果的です。
杏仁豆腐のトッピングとして知られていますが、ケーキやパンなどに入れたりとデザートにピッタリです。
シロップ漬けにしたものをお菓子作り用に常備しておくと便利です。
ほんのりとした甘味のあるクコの実は、そのままでも食べられます。
料理には、スープにそのまま加え、炒め物などは水でもどして柔らかくして仕上げます。
シリアルやデザートに少量加えるのも良いでしょう。
中国産のクコは果実が甘く、種子が小さいので、デザートに向きます。
なお、妊娠中や授乳中の人、抗凝固薬であるワーファリンを服用している人は、摂取を避けたほうがいいとされています。
砂糖は疲労回復によく、クコの実との組み合わせで疲労回復の相性は◎です。
また、ジャムにすると、クコの実を多く摂取できるのも利点です。
ジャムを作るときは、白砂糖なら体をクールダウン、黒砂糖では体を温めるので、自分の症状に合わせて使う砂糖を選ぶと良いでしょう。