枇杷(びわ)

  • 薬効:疲労回復 咳 痰 食欲増進 暑気あたり 利尿 あせも 皮膚炎  

びわは、中国原産で日本でも古くから自生していました。
冬に花を咲かせ、春に実をつけますて、収穫は初夏です。

店頭に並ぶオレンジ色のびわの実は、初夏の風物詩といってもいいでしょう。
適度な甘みとやさしい香りは、さわやかな季節によく合っています。

実は一般的には生食しますが、一部はシロップ漬けの缶詰にされたり、びわ酒の原料としても使用されます。

ビワ

また、中華料理で使われる杏仁の代わりとして利用されることもあります。

旬は6月で、買うときは、なんといっても鮮度のいい、いたみのないものを選びましょう。

びわの果肉はやわらかくいたみやすいため、長期の保存や輸送には適していません。

うぶ毛が密集しているものがよく、うぶ毛が取れてしまっているものは鮮度が落ちている可能性があります。

原則として保存は考えず、早めに食べるようにしましょう。



びわの栄養素と効能効果

びわを栄養面から見ると、糖質のほか、果物の中ではトップクラスの豊富なカロチンが含有されます。

その他に、ビタミンB、リンゴ酸、カルシウム、クエン酸、鉄分などの成分が含まれています。

また、びわの葉には、ビタミンB1、サポニン、タンニン、ブドウ糖などが含まれており、薬用価値の高いものとして、鎮咳、去痰、健胃など幅広く利用されています。

風邪で熱があり、咳や痰が出て胸が苦しい時には、びわの実を生食するといいでしょう。

咳がひどいときには、びわの果汁に、葉と氷砂糖を加えて弱火で煮詰めたものを飲めば、喉や肺を潤し、咳を止める効果があります。

びわの花も風邪にはよく効くといわれています。花の咲く時期は、ちょうど風邪にかかりやすい冬ですので、風邪の予防や咳止め、鼻水止めに利用すると効果的です。

びわの花10gを水に15分はど浸したものを毎日2回飲めば、風邪による鼻水や頭痛を改善する働きをします。

また花をハチミツに浸けたものを蒸して食べると、咳を止める効果が期待できます。

びわ茶にもすぐれた作用があります。
作り方は葉の表面のうぶ毛をよく落としとってから、陰干しにしたものを手でもんで細かくします。

これをお茶がわりに毎日飲めば、風邪の予防、疲労回復、食欲増進、利尿などの効果を発揮します。

また、暑気あたりには、びわ茶を冷やしたものにハチミツを加えて飲むと良いでしょう。

葉を煎じた汁をお茶がわりに飲んでも、暑気ばらいや夏バテ対策には効果的です。

また外用としては、びわの葉を煎じた汁で湿布すると、あせもや皮膚炎の改善にも力を発揮します。

煎じ汁はお風呂に入れて、入浴剤としても利用できます。



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