何首烏(カシュウ)

カシュウは中国原産で江戸時代に日本に帰化し、日本各地に自生しているタデ科の多年草、ツルドクダミの塊状根を乾燥したものです。

中国産の連球状のものが良品です。
カシュウには、アントラキノン類、タンニン、でんぷん、脂肪などが含有され、強壮薬として薬用酒などに用いられています。

腰膝の疼痛、遣精、帯下、白髪、老化防止などに応用されます。
ホワイトリカーに漬け薬用酒、煮出したエキスを料理に使います。

カシュウの効果の一説には、何首鳥という者の祖父が見つけた根を粉にして飲み、親子三代が長生きをした。また、何公という王が飲んだところ頭(首)の白髪が鳥の羽根のように黒くなったという説もあります。
いずれにしても老化に関係する現象に効果があるといえそうです。

ちなみに、養毛剤アポジカに配合されています。

カシュウの注目成分

  • アントラキノン類、タンニン、でんぷん、脂肪


カシュウの効果効能

  1. 漢方では補陰、補血、強壮の効能がありますので滋養強壮、冷え性、白髪、腰膝の疼痛、遣精、帯下など老化の随伴症状に効果が期待できます。
  2. 便秘の解消。
  3. 血中コレステロールを降下させる。

カシュウの活用法

カシュウ酒

ホワイトリカー 1リットル、乾燥した何首鳥 100g、氷砂糖60~120g

1週間くらいごと容器を揺らす。3ヵ月位で熟成します。
熟成後、1日20~30ccを服用します。

カシュウの注意点

緩下作用がありますので多く用いると下痢を起こす可能性があります。
下痢のしやすい人は用いないほうが良いでしょう。



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