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エルダーフラワー
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エルダーは、古くから様々な薬効があるとされ、広く民間療法に活用されてきました。
飲用、外用にの両方に使われる万能薬で、その歴史はエジプト文明の頃までさかのぼると言われています。
病気や悪霊を寄せ付けない魔除けの効果があるとも考えられていました。
エルダーの木は、大きなものはまれに10m近くまで成長します。
5~6月頃に枝からあふれるように咲く花はクリーム色がかった白い色です。
さわやかな甘い香りは、マスカットに似ています。
イギリスではエルダーの花(エルダーフラワー)を砂糖漬けにした「コーディアル」という飲み物がよく知られ、水や炭酸水で割って飲まれています。
日本でも市販されており、清涼感があるので特に暑い日にはレモンの薄切りやペパーミント(生)を浮かべて飲むのがお勧めです。
エルダーフラワーを最もよく使うのは、風邪をひいたときや熱があるときで、発汗作用があり、熱を下げてくれます。
エルダーフラワーには収れん作用や皮膚に潤いを与えて柔らかくし、肌荒れを防ぐ作用があるので皮膚にも有用なハーブで、特にオイリースキンに向きます。
クリームや乳液などに配合したり、ハーブティーを使ってフェイシャルスチームを行うと良いでしょう。
化粧水として使えば、ニキビや吹き出物を改善する効果があります。
外用薬としてのエルダーフラワーは炎症を抑える効果があり、抽出液で作った湿布は、しもやけや皮膚炎に効き目があります。
ハーブとしては花以外に、緩下作用や利尿作用がある実(エルダーベリー)も使われます。
実にはビタミンCやアントシアニンという抗酸化作用のある成分が含まれ、老化の原因になる活性酸素の害から体を守ってくれます。
また、アントシアニンには免疫を刺激する作用もあり、体を元気にしてくれます。
エルダーフラワーは根から実まですべてに薬効がありますが、リノール酸やフラボノイドが豊富な花を使ったハーブティーは、手軽に楽しめて優れた薬効があります。
最も知られているのが、風邪やインフルエンザの諸症状を緩和する効果です。
ハーブティーが熱いうちに飲むのが効果的です。
特に熱の上がりやすい午後に熱いハーブティーを飲むと良いでしょう。
ブレンドするときは同じような効果をもつ「ヤロー」がお勧めです。
甘い香りのエルダーフラワーのお茶は、のどの痛みを和らげ、発汗作用を促します。
目の充血やアレルギーなど、花粉症の症状も緩和してくれます。
「アイブライト」や「ネトル」とブレンドすれば一層効果的です。
濃くいれたエルダーフラワーのお茶を、うがい薬として使うのも効果的です。
シングルで飲んでも優しい味わいが楽しめますが、ブレンドティーにするのもおススメです。
他のハーブと組み合わせてもよいし、好みの紅茶に少し加えるだけで、違った風味になります。
エルダーフラワーに砂糖を加えて作るコーディアル(砂糖水)は、ヨーロッパでは子供向けの風邪予防薬です。
小さじ1~2杯程度のハーブに対し、カップ1杯の熱湯を注ぎ、そのまま蓋をして10分くらい置き、漉してから飲む。
生の実(エルダーベリー)や十分に加熱されていない実を食べると吐き気などを起こすことがあります。
種には毒があるので、生では食べないこと。
ドライハーブなら種でも安全です。