花梨(カリン)の栄養、効能効果

  • 薬効:風邪の諸症状 咳止め 疲労回復

カリンはバラ科に属する落葉小灌木の果実です。早春に朱紅色の花をつけます。
果実は晩秋に黄熟し、芳醇な香りがします。形はマクワウリ(黄色形のウリ科の食べ物)に似ています。

かりん

実は固く、渋味が強いので生では食べられません。
ジャム、ゼリー、砂糖漬、カリン酒などにして用いられます。

成分として100g中、水分84.6g、糖質13.4g、ビタミンC20mg、リンゴ酸2~3mg、クエン酸、タンニン、アミグダリンなどを含有しています。

果実の中にある褐色の種子に含まれるアミグダリンは、アルコールに漬けたり、熱を加えると加水分解してベンズアルデヒドに変化し、咳止めとしてすぐれた効果を発揮します。

カリンの実は楕円形で直径が2~4cmの大きさ、側面の色は赤褐色です。
網目状にシワがあるのが特徴です。この実を2~3片に縦切りまたは輪切りにしたものを和木瓜(わもっか)として漢方に利用されています。



カリンの栄養素と効能効果

カリンの成分として100g中、水分84.6g、糖質13.4g、ビタミンC20mg、リンゴ酸2~3mg、クエン酸、タンニン、アミグダリンなどを含有しています。

果実の中にある褐色の種子に含まれるアミグダリンは、アルコールに漬けたり、熱を加えると加水分解してベンズアルデヒドに変化し、咳止めとしてすぐれた効果を発揮します。

  • 咳止めとしての効果がある。
  • 風邪の諸症状に効く。
  • 疲労回復に効果がある。


カリンの利用法

  • カリン酒
    カリン(1kg)を熱めの湯で洗い、水気をきって2~3日おきます。
    輪切りにして、ビンに入れホワイトリカー(35度)を8~9分目、氷砂糖を加え、密閉して冷暗所で保存します。
    6ヵ月たったら実を取り出して飲みます。
  • カリンの砂糖漬け
    子供やお酒の飲めない人に向きます。
    生のカリンをよく洗い、種ごと細かく刻みます。
    これをビンか密閉容器に入れ、砂糖をまんべんなくふりかけ、冷蔵庫で保存します。
    砂糖のかわりにハチミツを使ってもよいでしょう。
    用いる時には、カリンエキス大さじ1杯に180ccの水を加え、弱火で5分くらい煮たたせて熱いうちに飲みます。
  • カリンの日干し
    カリンを薄く輪切りにして干します。
    1日量5~10gを水200~400ccに入れ、30分位をかけて半分の量になるまで煎じます。3回に分けて温服します。

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