茜(アカネ) 生薬名:茜草根(せんそうこん) 別名:アカネカズラ・ベニカズラ

  • 薬効:消炎、鎮痛、解毒
  • アカネ科アカネ属 つる性多年生植物
  • 分布:北海道、本州、四国、九州
  • 生育場所:山地、野原
  • 採取時期:秋
  • 利用部位:根
  • 利用法:薬用

アカネ

アカネとは

アカネとは、アカネ科のつる性多年生植物で消炎・鎮痛・解毒などに効果があるとされる薬用植物で、別名:アカネカズラ・ベニカズラ、生薬名:茜草根(せんそうこん)です。

日本国内だけでなく、生息地はアジアの暖帯に広く分布し、西はアフガニスタンまで達します。

葉は4枚で輪生し、長い柄の先には細いハート形のような葉が付いています。
茎は四角で細かく下向きのトゲが無数に生えています。
8~9月頃、葉のつけ根から短い枝を出し、淡黄色い小花をまばらにつけ、これが黒くて丸い実となります。

アカネの最大の特徴は、名前の由来にもなっている赤い根です。
太いひげ状でツヤのある黄赤褐色をしているので見分けやすい。

アカネの栄養成分


アカネ・茜草根の使い方と効能

採取時期と利用法

秋頃に根を掘りとり、水洗い後粗く刻んで2~3日天日干しにします。

アカネの薬効は幅広く、消炎、鎮痛、解毒、強壮、利尿、吐血、鼻血、痛風、打撲、月経不順などに用いられます。
特に根は漢方で茜草根と言われ、止血薬や通経薬として利用されています。

扁桃腺炎や口内炎、歯痛などには、5g程をコップ1杯の水で半量になるまで煎じて、冷めてから1日に複数回うがいすると効果が得られます。

切り口の消毒には、薬用アルコール100mlに10~15gを入れて、1週間ほどおいたものを塗ります。

アカネは古来から、染色に欠かせない植物で、飛鳥時代の高貴な服はアカネで染めたものであり、万葉集にも登場しています。



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