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アカネ
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アカネとは、アカネ科のつる性多年生植物で消炎・鎮痛・解毒などに効果があるとされる薬用植物で、別名:アカネカズラ・ベニカズラ、生薬名:茜草根(せんそうこん)です。
日本国内だけでなく、生息地はアジアの暖帯に広く分布し、西はアフガニスタンまで達します。
葉は4枚で輪生し、長い柄の先には細いハート形のような葉が付いています。
茎は四角で細かく下向きのトゲが無数に生えています。
8~9月頃、葉のつけ根から短い枝を出し、淡黄色い小花をまばらにつけ、これが黒くて丸い実となります。
アカネの最大の特徴は、名前の由来にもなっている赤い根です。
太いひげ状でツヤのある黄赤褐色をしているので見分けやすい。
秋頃に根を掘りとり、水洗い後粗く刻んで2~3日天日干しにします。
アカネの薬効は幅広く、消炎、鎮痛、解毒、強壮、利尿、吐血、鼻血、痛風、打撲、月経不順などに用いられます。
特に根は漢方で茜草根と言われ、止血薬や通経薬として利用されています。
扁桃腺炎や口内炎、歯痛などには、5g程をコップ1杯の水で半量になるまで煎じて、冷めてから1日に複数回うがいすると効果が得られます。
切り口の消毒には、薬用アルコール100mlに10~15gを入れて、1週間ほどおいたものを塗ります。
アカネは古来から、染色に欠かせない植物で、飛鳥時代の高貴な服はアカネで染めたものであり、万葉集にも登場しています。