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熱帯アジア原産のマメ科の1年草植物、決明(エビスグサ)の成熟種子を乾燥したものです。
成分としてはアントラキノン誘導体としてエモジン、ナフトビロン誘導体イソクマリンを含有します。
漢方では眼の症状の改善,便通をよくする,肝腎を補益し、筋骨を強める効果があるといわれています。
特に眼科によく用いられ、決明子の名称も“目を明らかにする”から由来しています。
エビスグサの種子をほうじたものを“ハブ茶”といい、お茶の代用とします。
ハブ茶は便通をよくし、血圧降下作用があり、強壮作用もあり肝臓と腎臓を強くします。
同属のアブソウも同様に処理されてハブ茶と呼ばれますが、市販品の多くは決明子を使用しています。
決明子は、中国の古来よりの生薬で、古典医薬品集の『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』や『本草綱目(ほんぞうこうもく)』に収載され、眼の薬として主に処方されていました。
常用量は1日9~15gです。1
2gを煎じこれにドクダミ15gと水を加えて煎じなおし1日量とします。高血圧に有効です。
便秘には10月頃採取した種実10~20gを1日量として1.8リットルをヤカンに入れて、外皮がむけて濃紅褐色になるまで煎じます。
朝一番に300ml飲み、残りを空腹時と食前に飲みます。