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マタタビ
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マタタビとは、マタタビ科マタタビ属の落葉蔓性木本で、生薬名は木天蓼(もくてんりょう)、別名夏梅です。
「ネコにマタタビ」と言われるように、その名を知らない人はいないと思いますが、実際の姿となると山野に自生していても、案外気が付かないものです。
マタタビは、他の木に絡まりついて茂り、夏に葉腋に白色の花をつけ、同時に葉の表面の約半分が白色に変わり、生えてる場所一面に白い花が咲いたように白くなります。
マタタビを探す気でいれば、簡単に見つけられるはずです。
花が咲き終わると、長楕円形の果実をつけ、熟すると黄色になります。
果実がまだ小さいうちに虫が寄生すると、凹凸のある虫こぶになります。
これが生薬の木天蓼(もくてんりょう)となり、薬用に使用されますが、食用には向きません。
北方に多いミヤママタタビも同様に、利用されます。
疲れた旅人がマタタビの果実を食べて元気を取り戻したところからこの名がついたと言われ、強壮、強制剤としてもよく知られています。
体を温め、強壮・利尿・麻酔性鎮痛剤として、腹痛、リウマチ、神経痛、腰痛、脚気、腎臓病、膀胱カタル、頻尿、淋病、冷え性、高血圧に、1日3~10gを600mlの水で、約30分、約半量まで煮詰めて3回に分けて空腹時に服用。
乾燥させた虫こぶ(木天蓼)を刻み、酒に漬けて木天蓼酒(果実やつるを代用しても良い)を作って、服用すれば、保温・強壮・利尿剤として効果があります。
マタタビの若いつるや若葉を生のまま天ぷらしたり、塩をやや多く入れた熱湯で茹でて、水によくさらし、お浸しや炒め物、みそ和えなどにします。
乾燥させた果実や虫こぶ(木天蓼)500gを1.8ℓの焼酎に漬けます。
花は甘酢漬けにするとおいしく食べられます。