ギムネマ・シルベスタ(ギムネマ・シルヴェスタ)

  • 薬効:肥満 糖尿病

ギムネマ・シルベスタは、ガガイモ科の蔓性多年草でインド・東南アジア、中国南部に広く自生しています。
このギムネマ・シルヴェスタの葉をかむと1~2分で砂糖の甘味を感じなくなります。

酸味や塩味は変わりません。これは葉に含まれるギムネマ酸の作用によるもので、葉の粉末を食事と一緒に摂ると小腸から糖分の吸収のみが抑制され、糖分を摂取しないのと同じ効果になり、血液中の糖分量、血糖値が下がります。

これにより血糖値を下げるホルモンであるインシュリンの分泌量が減り、ひいては膵臓の負担を軽くして、糖尿病の回復を促進することも期待できます。

ある臨床実験の報告によると、ギムネマ酸が糖の腸壁通過を妨げる性質があることから、比較的軽症で肥満度の高い人に有効であり、経口の血糖降下剤と併用すれば、重症の場合も血糖の上昇を防ぐために有効であるとされています。

ただしインシュリン依存糖尿病の場合は、低血糖の管理を充分にする必要があります。

ネズミを使った実験でギムネマ・シルヴェスタ抽出物0.1~1%を砂糖と共に与えると、砂糖の1/3の吸収を抑制したという報告があります。

インドには2000年の歴史をもつアユルヴェーダと称される伝承医学があります。
アユルヴェーダは病気となる前に事前に病気の予防と健康増進をはかるもので、病気の主要因であるアーマ(体のバランスが崩れると体内に不消化物“アーマ”がたまり、これが病気の原因となります)を体内に残さないように食生活を正し、生活習慣を改善し、常に身体の不調和部分を見極めて健康の維持、増進をはかるものです。

アユルヴェーダでは身体の中に三要素(ドーシャ:エネルギー、食物を代表する酵素、体液)が循環し、そのバランスを整えるアグニ(酵素)の働きを強める薬草があります。
ギムネマ・シルヴェスタはこうした薬草の一つです。

ギムネマ・シルベスタの注目成分



ギムネマ・シルベスタの効果効能

  1. 腸管壁からの糖分の吸収を抑制するので、肥満や糖尿病のコントロールに有効です。

ギムネマ・シルベスタの活用法

葉をアルコールあるいは水で抽出し、乾燥させます。
 
使用量は0.1~1%添加でチョコレートのカロリーの26%、カステラ46%、ショートケーキ34%、ドーナツ27%、プリン32%を抑制しました。



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