食品の機能

食品に求められる3つの機能

食品に含まれるのは、体を作り活動のエネルギー源となる栄養素だけではありません。
神経系、免疫系、内分泌系、循環系、消化系などを中心に、体の調子を整える機能に大きな影響を与える成分も含まれます。

こうした食品が生体に与える効果を「食品の機能」と呼び、次の3つに分けられています。

一次機能(栄養機能)

一次機能は体成分を作る素材となり、エネルギーを生み出す栄養素本来の機能です。
(生命の維持機能)
タンパク質糖質脂質ミネラルビタミンの五大栄養素の働きを示しています。

二次機能(感覚機能)

二次機能は、食品の香り、味、色、歯ざわりなどの五感に関係し、食べておいしいといった食品の嗜好性に影響する機能です。
(味覚臭覚応答機能)

三次機能(生体調節機能)

三次機能は、その成分をとることで、体の調子を整えて健康状態を良くし、病気を予防するという保険効果を指しています。

機能性食品

機能性食品の登場

栄養状態は良くなったものの、高齢化社会を迎えて高血圧症や糖尿病などの生活習慣病(代謝疾患)が増え、食と健康の問題に人々の関心が高まっています。

それに応じて、食品の三次機能である保健効果を重視した体に良い食品もたくさん出てきました。

このような研究は、世界に先駆けて1985年ごろから日本で始まりました。
民間に伝えられてきた食養生や体験をヒントに、神経系、免疫系、内分泌系、循環系、消化系などの調子を整えて病気の予防をが期待できる食物成分の機能が明らかにされました。

これらの成分を豊富に配合し、強化を目指したのが「機能性食品」です。
一般に健康食品、サプリメントなどと言われています。

法律上の定義はないが、国が定めた安全性や有効性に関する基準等を満たしているものを「保健機能食品」といい、「特定保健用食品」と「栄養機能食品」の2種に分類されます。

機能性食品の関連ページ