米の効果的な食べ方
精白米に不足する栄養を補うには、炊飯段階からの工夫ももちろん有効で、時には不足するビタミンB1を添加した、いわゆる強化米を食べたり、B1の豊富な大麦を混ぜた麦ご飯にしていただくのも良いでしょう。
また、料理の本には、美味しいご飯を炊くにはよく米をとぐことと出ていますが、洗い過ぎはわずかに残ったビタミンB1をさらに減らしてしまいます。
あわせて解毒作用のあるパントテン酸(ビタミンB群のひとつ)も流出させてしまいます。
これを防ぐためにも、米は2~3回手早くゴミを流すだけにし、少々の水がにごっていてもかまわずに炊くことです。
残留農薬は、とくにぬかの部分に多いので、玄米の場合は念入りに行うようにすると良いでしょう。
近年は、あらかじめ遠心分離などで残ったぬかを取り除いた無洗米がポピュラーとなり、米をとぐという作業もあたりまえのことではなくなりました。
ビタミンや脂肪の豊富なとぎ汁は、アクの強い野菜をゆでたり、干し魚(身欠きニシンなど)の渋味を抜いたり、工夫しだいでとても重宝します。
むやみに流してしまわず、ガーデニングの肥料など、きちんと活かすようにすると良いでしょう。
そこでオススメなのがとぎ汁も有効に使える「タケノコご飯」です。
タケノコはとぎ汁で下ゆでしてアクの成分であるシュウ酸を抜き、千切りにします。
水加減に酒・醤油・塩で味を調え、タケノコを加えた米を、いつものように炊飯器で炊けばでき上がりです。
精白米を購入する際は、米粒がそろっていて光沢があり、ぬかがきちんと取れているものが良質です。
乳白に色が濁った粒が多いものは避けると良いでしょう。
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