疲労回復解消に効果的な食べ物、栄養食品

ごま

ごまには滋養・強壮作用をはじめとして、実にさまざまな薬効があります。
中国では、食べ物としてだけでなく、薬として重宝されてきました。

血行を良くする、内臓を強化する、便通を整える、肌や髪を美しくするなどのほかに、コレステロールを減少させて高血圧症や心臓病、動脈硬化症を防ぐ効果があります。

これらの作用が総合的に働くことによって、全身に蓄積された疲労を解消し、丈夫な体作りに役立ちます。

ごまには、白、黒、茶の3種類がありますが、薬用には黒ごまが良いとされています。

疲れたら、ごまにツルドクダミの根(生薬名は何首烏)を混ぜたごま飴を、朝晩小さじに1杯なめると良いでしょう。
疲労が回復し、疲れにくくしてくれます。

ごま飴の手作り方法

  1. 黒ゴマ50gをいってからすり鉢でよくする。
  2. ツルドクダミの根をすりつぶし、1.と混ぜ合わせる。
  3. 2.に適量のハチミツと水を加えて火にかける。
    水あめ状になったらできあがり。

にんにく

にんにくは疲労回復の特効薬といっても良いでしょう。
にんにくには、疲労回復に役立つビタミンB1の消化吸収を高めるアリシンが含まれているからです。

このため、体内に蓄積した老廃物が体外に排出されることから、疲労回復に効果的です。

手軽に作れ、ニオイもあまり気にならないにんにくの味噌漬けを食べると、疲労回復に効果があります。
これは作りおきができるので、常備しておくと便利です。

にんにく味噌漬けの作り方

【材料】:にんにく40g(中1個)、みそ(赤・白どちらでも可)適量

【作り方】

  1. にんにくは小片に分け、皮をむく。薄皮もとる。
    (にんにくは、傷をつけると強烈ににおうので、丁寧に傷をつけないように注意する)
  2. 蒸し器で15分ほど蒸して、あくを抜く。
  3. 常温で冷ます。
  4. 底の浅いパットや密閉容器に味噌を広げ、にんにくを置き、上から味噌をかぶせる。
  5. 4~5日後から食べられます。疲れた時に薄切りにして食べると良いでしょう。


山芋のすりおろし

山芋は、強精・強壮作用にすぐれているという点でトップにあげられる野菜ですから、疲労回復には最適です。

また胃のはたらきを高める作用や、山芋のぬめりに含まれたムチンという成分には、タンパク質の吸収力を高める作用もあるので、栄養補給にも適した食べものといえます。

疲労回復には、山芋をすりおろして、たくさん食べると良いでしょう。これに新陳代謝を活発にする働きをもつ醸造酢を加えて食べると、一層効果的です。

もち米

もち米は、各栄養素が豊富に含まれている高エネルギー食品です。
また内臓を強化する働きにすぐれているため、血行を促進する作用があります。

そのため、元気がなく顔色のすぐれない人、日ごろから疲れやすい人に適した食材です。
疲労がはなはだしいときは、ケンチン汁に焼いたもちを入れて食べると元気になります。

しかし、もち米には利尿抑制作用があるので、尿の出にくい人やむくみのある人、湿疹のできやすい人は控えたほうが良いでしょう。

しょうが汁

しょうがは全身の倦怠感(けんたいかん)や脱力感、夏バテなどに効果的です。

ショウガ

しょうがの辛み成分であるジンゲロンやショウガオールは、すぐれた殺菌力をもつとともに、食欲を増進させる作用があります。

このため吐きけ、食欲不振に効くほか、かぜ、頭痛、下痢などの症状にも大変効果があります。
 
しょうがのおろし汁に、にんにくのおろし汁も加えて、熱湯を注いだものを飲むと、胃がじょうぶになるうえ、全身の疲労感がとれます。



干ししいたけ茶

しいたけは、タンパク質やビタミンなどを豊富に含んだ非常に栄養価の高い健康食品です。

特に食欲を増進し、活力をつける効果にすぐれているため、疲労回復に効果を発揮します。

生のものより干したもののほうが効果があります。
干ししいたけ2枚をきざんで茶碗に入れ、熱湯を注いでから、塩をひとつまみ入れてまぜ、冷めてから一気に飲むとよく効きます。

クコ酒

クコは、1000年以上もの昔から不老長寿の薬として愛用され、さまざまな薬効があることがわかっています。

そのなかでも特に薬効が高いのが疲労回復効果です。
 
クコは老化、高血圧症、低血圧症、肝臓病、便秘、神経痛、リウマチなどのさまざまな症状にも効果があります。
特にクコ酒がおすすめです。疲労をとり、若々しさを保つ効果が期待できます。

クコ酒の作り方

【材料】:クコの実150g、氷砂糖400g、ホワイトリカー1.8ℓ

【作り方】

  1. 乾燥しているクコの実はぬれぶきんでふく。
  2. ガーゼの袋に入れ、袋の口を結んで閉じる。
  3. 広口ビンに2.と氷砂糖、ホワイトリカーを入れる。
  4. 3.を風通しのよい冷暗所に置き、1年くらいたってから飲み始める。
    毎夕食前または寝る前に小さめのワイングラス1杯程度飲むと良いでしょう。

高麗人参(朝鮮人参)

高麗人参のもとの名はオタネニンジンといい、ウコギ科の植物です。
高麗人参は体力を増し、精神を安定させる作用にすぐれていることから、漢方でも重要な生薬として用いられています。

特に胃腸の働きを活発にするので、胃腸が弱く体力がない人、疲れやすい人、病後で衰弱している人には効果的です。
 
その朝鮮人参と、消化がよくタンパク質の豊富な鶏肉のスープを食べると良いでしょう。

朝鮮人参と鶏肉のスープの作り方

【材料】

  • 鶏肉1羽分、ネギ1/2本、しょうが1/2かけ(5g)、朝鮮人参5g、水2ℓ

【作り方】

  1. 鶏肉は骨ごとぶつ切りにし、熱湯でさっと湯通しし、血抜きする。
  2. ねぎはぶつ切りにし、しょうがは半分に切る。
  3. 1.2.と朝鮮人参をなべに入れて煮る。
    煮立ったら弱火にして、1時間ほど煮込む。
  4. 出来上がったらふきんでこし、塩で味付けをする。

※やわらかくなった鶏肉も一緒に食べましょう。

その他疲労回復に効く食品・山野草

にんにくのホットドリンクは疲労回復にすぐれた効果があります。
皮をむいたにんにく15gと皮つきのしょうが15gをうすく切り、400mlの水で半量になるまで煮つめてから、こします。
これにハチミツ大さじ1を加え、就寝前にあたためて飲むとスタミナが増強します。
 
にんにく酒やにんじん酒も同様に疲れを解消します。
酢を飲むと、新陳代謝が活発になり、疲労回復が早くなります。
そのままだと飲みにくいので、りんごやレモンなどの果汁を加えて飲むと良いでしょう。
酸みが強い場合はハチミツを入れます。ただし冷え症の人は、お湯で2倍に薄め、あたたかくして飲みます。
 
ユキノシタは精神的な疲労に効果的です。
葉を天ぷらにして1回3枚ほど食べます。
このとき黒ごまを入れたころもを葉の片側だけにつけます。
そのほかイカリソウ酒も効きます。

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