キノコの土壌浄化効果

キノコはカビと同じ仲間で、普通の植物のように光合成をして自分で栄養分を作ることができないため、他の生き物や有機物に寄生して、それらを分解したものを養分として本体に吸い上げています。

シイタケは、倒木や枯葉につき、マツタケやホンシメジは、樹木につくほか、アガリクスはマッシュルームと同じく、堆肥を分解して栄養を摂取しています。

さらにキノコは、自然界の物質循環に重要な役割を果たしています。
有機物を分解して無機物に還元するのです。

例えば、猛毒であるダイオキシンに冒された土壌に生えたキノコはダイオキシンを分解し、その中に含まれる窒素本体に取り込みます。

つまり汚染された土壌は、キノコによって浄化されるのです。

しかし、カドミウムや水銀など重金属が含まれている土壌の場合、これらを分解することはできません。
カドミウムや水銀をそのまま吸い上げ、それら有害物質を含んだキノコができてしまいます。