めまい治療改善に効く食べ物、栄養食品
銀杏(ぎんなん)の粉末
銀杏には、タンパク質やビタミン、鉄などの栄養成分が豊富に含まれており、すぐれた強壮効果があります。
この銀杏と、鎮静作用のあるナツメを一緒に用いると、めまいによく効きます。
まず、銀杏を粉末にして、これをナツメの煎じ汁で飲みます。
これは頭痛にも効果があります。
【銀杏の粉末作り方・飲み方】
- ナツメは天日で干す。
そして蒸した後、もう一度天日干しにする。
これを1日量5~7g煎じる。 - 銀杏をいり、すり鉢に入れて、粉末にする。
- ナツメの煎じ汁と一緒に2.の粉末を飲む。
鶏肉の蒸し物
鶏肉は、虚弱体質や低血圧症、月経不順などが原因で起こるめまい改善に効果があります。
漢方では、めまいは水分代謝が悪くなると起こるものととらえています。
鶏肉はこの水分代謝よくする働きがあります。
鶏肉に、血を補う作用のある生薬の当帰(とうき)と川芎(せんきゅう)を合わせて一緒に蒸したものを食べるとめまい改善に良いでしょう。
当帰と川芎は、漢方薬局で買うことができます。
【鶏肉の蒸し物の作り方】
- 鶏肉は一口大に切る。
- 当帰と川芎は小さく砕き、鶏肉と合わせて、小さなボウルか小鉢に入れる。
- 蒸し器に2.を器ごと入れ、弱火で30分ほど蒸す。
- しょう油をつけて食べる。
サフラン湯
サフランには、すぐれた鎮静作用があるため、めまいや頭痛によく効きます。
薬効があるのは、花弁の間から伸びている雌しべです。
これは市販されていますが、にせものが多いので購入するときは注意が必要です。
めまいが起きたらサフラン約10本を熱湯100mlの中に入れ、お湯の色がダイダイ色に染まってから、お茶のように服用します。
ただし妊婦は、流産のリスクが高まる可能性があるので服用しないようにしましょう。
オケラの根の煎じ汁
オケラは山野に自生する多年草です。
このオケラの根が、水分代謝が悪くて起こるめまいに効果的です。
これはオケラの根が利尿作用にすぐれているためです。
また、めまいだけでなく胃腸病にもよいため、胃に水分がたまってポチャポチャ音をたてるような人のめまいに効果的です。
オケラの根5gを400mlの水で半量になるまで煎じ、この汁を1日3回に分けて飲むと良いでしょう。
ツワブキの煎じ汁
ツワブキは、海辺に面した山地に多い常緑の多年草です。
地方によっては、ツワ、タカラコ、シワブキ、ヤマブキとも呼ばれています。
見ためはフキと似ていますが、ツワブキは葉の表面に光沢があり、葉質は厚く、1か所からたくさんの茎が伸びて葉をつけています。
この葉が、めまいの気つけ薬になります。
めまいが起きたら、ツワブキの葉を塩でもみ、出てきた汁をさかずき1杯分ほどを服用すると良いでしょう。
めまいに効くその他のおすすめ食品・山野草
冬瓜(とうがん)は水分代謝が悪くて起こるめまいに効きます。
冬瓜の種子15gを400mlの水で半量になるまで煎じ、1日3回に分けて飲むと良いでしょう。
ほうれん草をゆがいてゴマ油で炒めたものを常食するのも良いでしょう。
高血圧症にも効果があります。
その他、ツユクサのしぼり汁、シシウドの根の煎じ汁、ハギやウドの煎じ汁も効果があります。