カルシウムサプリメント

カルシウムは体の1.5~2%ほどを占めており、そのうち99%は炭酸塩やリン酸塩として骨や歯に存在しています。
残りのカルシウムは、筋肉や神経、血液中に存在しています。

厚生労働省の国民栄養調査によると、カルシウムの摂取量が足りないことが示されています。

具体的には、1日あたり所要量600mgに対して、550mg前後で推移している(2005年は547mgであった)。

このため、カルシウム不足を解消する一つの方法として、食事に加えて、サプリメントを上手に利用すると良いでしょう。

骨はカルシウムの貯蔵庫の役割をしており、必要に応じて、カルシウムを沈着させたり、血液中に溶出したり調整しています。

血液中のカルシウムは、生命活動に必要な調節機能を担っています。カルシウムの吸収過程にはさまざまな要素が影響を及ぼすため、摂取したカルシウムがそのまま体内で利用されるわけではありません。

たとえば、シュウ酸やフィト酸、リンなどはカルシウムの吸収を抑えますが、ビタミンDやある種のアミノ酸はカルシウムの吸収を促します。

カルシウムサプリメントの効能効果

骨粗鬆症及び骨折の予防、月経前症候群(PMS)に伴う症状の緩和、閉経後の骨粗鬆症の治療、腎臓病患者におけるリンや甲状腺ホルモン代謝の調節など。

カルシウム効能効果根拠

いままでに数多くの研究が実施されており、効果と安全性が確認されています。

サプリメント摂取方法

ベーシックなサプリメントとして継続的に摂取します。
特に成長期の小児、高齢者、妊婦・授乳婦などはカルシウム不足になりやすいので、積極的に利用するのが良いでしょう。

カルシウムの成人(18~69歳)許容上限摂取量:2,500mg

カルシウムの注意する点

通常の食材に由来する成分であり、特に問題となる健康被害や副作用は報告されていません。

カルシウムを大量に摂取すると、胃腸障害を生じることがあります。また、1日あたりの許容上限量(2500mg)を超えて長期間摂取すると、腎臓結石のリスクが高まります。
過剰摂取に伴う腎臓結石のリスクに対しては、マグネシウムの併用で対応することができます。

マグネシウムは、カルシウムの異所性沈着(腎臓など軟部組織への沈着)を抑える効果を持っています。
カルシウムマグネシウムの両方を含むサプリメントも製品化されています。

一部の医薬品との相互作用を示唆するデータがあるため、何らかの医薬品を併用する場合は、主治医に相談の上、利用すると良いでしょう。