ビタミンDサプリメント

ビタミンDは、カルシウムの代謝に重要な役割を持つ脂溶性ビタミンの1つです。

化学物質名はカルシフェロールといいます。
ビタミンDは、腸管からのカルシウム吸収を促進し、骨の再構築を促します。

ビタミンDの欠乏症として、乳幼児におけるくる病や、成人における骨軟化症などが知られています。さらに、高齢者では、骨粗鬆症が問題になります。

体内に吸収されたビタミンDは、肝臓や腎臓で活性型ビタミンDに変化します。

紫外線に当たると皮膚に生成されます。
人の皮膚には、プロビタミンD3が存在し、紫外線の作用でビタミンDに転換されます。
活性型ビタミンDは、消化管からのカルシウムを骨の形成・再構成に利用されます。

体内でカルシウムが不足した状態では、骨のカルシウムを動員して(血液中に溶け出させて)、血液中に足りない分を補います。
このとき、ビタミンDは、カルシトニンや副甲状腺ホルモンなどと協同して働きます。

ビタミンDサプリメントの効能効果

消化管からのカルシウムとリンの吸収の促進、骨からのカルシウムの動員、骨へのカルシウムの沈着促進、骨の再構成・形成の促進、腎臓におけるカルシウムとリンの再吸収の促進など。

ビタミンD効能効果根拠

これまでに、数多くの研究が行われており、効果と安全性が確認されています。
骨・カルシウム代謝の改善効果の他、高齢者における骨折の予防効果、早期皮膚ガンに対する効果などが臨床試験で示されています。

サプリメント摂取方法

ビタミンDは脂溶性ビタミンであり、油に溶けた状態のほうが吸収されやすいので食事と一緒に摂るとよいでしょう。

ビタミンDには所要量のほか、1日あたりの許容上限摂取量が規定されています。

成人許容上限摂取量:50μg(2,000IU)

ビタミンDの注意する点

通常の食材に由来する成分であり、安全性は高い。特に問題となる健康被害や副作用は報告されていない。ただし、脂溶性ビタミンの一種であり体内に蓄積されるので、過剰摂取に注意する必要があります。