昆布の効果的な調理法

昆布の有効成分であるカリウムやビタミンB群などはいずれも水溶性のため、だし汁に使うのは理にかなった調理法です。

こんぶ

しかし、だしを取った後の昆布にも、アルギン酸をはじめとする豊富な食物繊維が残っていますので、煮物にして食べるなど、残さず使い切るようにすると良いでしょう。

例えば、大豆と一緒に煮合わせると、サポニンにより昆布そのものが一層やわらかく、おいしくいただくことができます。
細かく刻んで、酢の物や漬物に混ぜるだけでも良いでしょう。

天然昆布だしには、化学調味料では取れない貴重な成分がたくさん溶け出しています。
忙しい中でも、できればだしは昆布で取り、そのだしがらも上手に利用したいものです。

お勧めなのは、だしを取った後の昆布を使った「コンブペースト」です。
だしがらの昆布を1cm幅に切り、水を加えながら2時間以上煮つめます。
こげつかないよう水気を飛ばしたら、すり鉢に入れてよくすりつぶせでき上がりです。
酢醤油やゴマを加えて、ご飯やパンにつけていただくと良いでしょう。

もちろん、だしがらの昆布は炒め物や煮物にも利用可能です。
どの料理でも油を数滴加えれば脂溶性のヨードの吸収がアップします。
しかし、昆布自体の消化があまり良くないので、できるだけやわらかく調理し、食べすぎには注意しましょう。

昆布の表面についた白い粉はマンニットという糖分の一種です。
だしを取る際のほのかな甘みの素としても重要なので、だしをとる前に洗い流さないようにしましょう。


 

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