ビタミンEサプリメント

ビタミンEは、代表的な抗酸化ビタミン(抗酸化作用をもつビタミン)の1つであり、生活習慣病予防のためのサプリメントとして利用されています。

ビタミンEは、活性酸素の害を排除し、過酸化脂質の生成を抑えて動脈硬化性疾患を予防します。

ビタミンEは、大きくトコフェロールとトコトリエノールに分けられ、さらにそれぞれがα、β、γに分類されています。

ビタミンEサプリメントは、主成分は一般的にαトコフェロールです。

ビタミンEは、ビタミンCやβカロチンと同じく抗酸化作用をもつビタミン類の代表といって良いでしょう。

ビタミンEは、体内では細胞膜に局在し、活性酸素による酸化障害から細胞を守ります。

また、脂質構成成分の酸化を予防し、ビタミンCの代謝に関与したり、ビタミンAやカロチン類の酸化を防いだりなどの働きをしています。

ビタミンEサプリメントの効能効果

細胞膜の機能維持、抗酸化作用、脂質過酸化の予防・改善、ある種の癌や神経疾患の予防および改善など。

ビタミンE効能効果根拠

これまでに数多くの研究が行われており、効果と安全性が確認されています。
いくつかの生活習慣病に対する効果が示されていて、前立腺癌や胃癌に対する予防効果を示唆するデータ、関節リウマチやパーキンソン病、ある種の神経疾患に対する効果を示したデータなどが報告されています。

サプリメント摂取方法

ビタミンEは脂溶性ビタミンであり、油に溶けた状態のほうが吸収されやすいので食事と一緒に摂るとよいでしょう。
なお、ビタミンEには所要量のほか、1日当たりの許容上限摂取量が規定されています。

成人許容上限摂取量:600mg

ビタミンEの注意する点

ビタミンEサプリメントには、天然の素材に由来する製品と合成品とがあります。

αトコフェロール当量(α-TE)という単位(ビタミンEの活性を示す単位)で比較する限り、天然型も合成型もどちらも医学的な効果は同じといって良いでしょう。

通常の食材に由来する成分であり、特に問題となる健康被害や副作用は報告されていません。

ただし、脂溶性ビタミンの一種であり体内に蓄積されるので、過剰摂取に注意しましょう。