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ブドウの歴史は古く、紀元前3000年ごろには、すでにカスピ海沿岸やコーカサス地方などで栽培が行われていました。
ぶどう酒はギリシャ神話にも縁の深いお酒です。
日本には、中国から渡来し、12世紀に甲州で栽培されたのがはじめといわれています。
ブドウは世界でもっとも多く生産されている果物で、その種類も1万種以上にのぼるといわれています。
大別すると、ヨーロッパブドウ、アメリカブドウ、欧米雑種の3つです。
ヨーロッパブドウの主なものは、マスカット・オブ・アレキサンドリア、ネオ・マスカットなどで、日本の甲州や甲斐路といった品種もこの系列です。
アメリカブドウには、コンコードがあり、さらに欧米の雑種としておなじみのデラウェア、マスカット・ベリーAなどがあります。
巨砲もこの仲間です。
ブドウの旬は、全般的にいって7月~10月です。
デラウェアがいちばん早く、4月から店頭に並びはじめます。
5月からはアレキサンドリア、6月からはネオ・マスカットやキャンベル、7月以降はほとんどの種類が出揃います。
巨砲はハウス物が4~5月から出ますが露地物は9月ごろが旬です。
甲州や甲斐路はいちばん遅れて、晩秋が旬です。
買うときのポイントは、粒が揃っていて皮に張りがあり、実がやや固めのものを選びます。
粒が軸から落ちていたり、皮にしわがよっているものは避けましょう。
表面の白っぽい粉は、水分の蒸発を防ぎ、鮮度を保つ働きをするものですから、全体にまんべんなくついているものが良いでしょう。
ブドウの主成分の糖質は、ブドウ糖と果糖で、その他多量の酒石酸やクエン酸を含みます。
ビタミンは、A,B1,B2,Cなどで、カリウム、リン、カルシム、鉄分などのミネラルも含まれています。
ブドウは、疲労回復や、病中病後の栄養補給にうってつけです。
主成分であるブドウ糖は、体内に入ってすぐにエネルギー源となります。
ヨーロッパでは「畑のミルク」といわれていたほどです。
育ち盛りの子供や妊婦にも、ブドウの生食やブドウジュースはお勧めです。
干しブドウは糖分が多く、カロリーの高い食品ですので、子供のおやつには最適です。
同時に鉄分も多く含むので、毎日適量を食べると、貧血の改善に効果があります。
貧血ぎみの大人は干しブドウだけでなく、食事のときに軽くぶどう酒を飲むつけると良いでしょう。
食事前に飲めば、食欲増進にもつながりますし、また肉類の消化を助ける効果もあります。
高血圧の人は、ブドウとセロリのしぼり汁を白湯(さゆ)と共に飲むようにすると、しだいに血圧が下がってきます。