塩の意外な薬効

塩の栄養、効能効果

塩には、並塩、食塩、精製塩、加工塩などの種類があります。

並塩は粗塩とも呼ばれ、にがり(塩化マグネシウム)を含んでいるのが特長です。
漬け物や、魚の下ごしらえに向きます。

食塩は、成分のほとんどが塩化ナトリウムで、調味料として広く使われています。

精製塩は、炭酸マグネシウムを加えてものです。

食卓塩は、炭酸マグネシウムのほか、炭酸カルシウムを加えて、さらさらの状態にしたものです。

加工塩は、食卓塩に、ごまやグルタミンソーダなどを加えたもので、食卓で手軽に使えるようにしてあります。

塩の主成分である塩化ナトリウムは、体内に入って、血液の浸透圧をコントロールし、筋肉や神経の興奮を鎮める働きをします。

しかし、塩分を摂り過ぎると、高血圧の原因にもなりますので、塩分摂取は控えめにするべきでしょう。
成人で1日10gが、目安になります。

塩の薬効

吐き気

二日酔い、胃炎などで胃のむかつきがあって、吐きたいのに、なかなかはけないときに、コップ1杯の水に塩小さじ3杯ほど入れた塩水を作り、少しずつ飲みます。
しばらくすると、吐き気が強くなり、胃の中のものを吐くことができます。

歯槽膿漏

歯槽膿漏は、歯ぐきに炎症がおきる病気です。
歯ぐきがはれる、ぶよぶよになる、しみる、血が出るといった症状があれば、歯槽膿漏の始まりです。

やわらかい歯ブラシか、指先に塩をつけて朝晩2回、歯ぐきをマッサージすると症状が改善されます。

塩が歯ぐきを引き締めると共に、細菌の感染を防ぎ、炎症をやわらげます。

冷え症、リュウマチ、神経痛

毎日、塩風呂につかることで、これらの病気の諸症状に改善が見られます。

茶碗一杯ほどの粗塩を湯の中に入れ、少しぬるめの状態でゆっくりつかるのがコツです。

切り傷、すり傷、虫刺され

傷薬が手元にないときは、患部を水で洗い、清潔にしたのち、塩をすりこむと、殺菌消毒になります。

止血効果もありますので、傷口が早くふさがります。
また、精製食塩水で傷を洗うと化膿防止になります。

足の疲れ、むくみ

塩風呂と同じ原理を応用して、塩湯を使う方法があります。
洗面器のお湯に粗塩小さじ4~5杯を入れてよく混ぜ、その中に足をつけて10分ほど温めます。

寝る前にこれをすると、足の疲れやむくみがとれるだけでなく、心地よく安眠できます。
足を少し高くして寝ると、いっそう効果的です。

おすすめコンテンツ