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亜麻仁油
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亜麻は中央アジアが原産で、紀元前8000~6000年にはチグリス・ユーフラテス川流域で利用されていたと言われるほど古い植物です。
紀元前の古代エジプトでも栽培され、エジプトのミイラは亜麻からとった繊維で作った布で巻かれています。
亜麻の種子を亜麻仁といい、種子からとれたオイルが亜麻仁オイル(亜麻仁油)です。
亜麻仁油は、現代人の食生活に不足がちな、オメガ3脂肪酸、α-リノレン酸を多量に含むオイルとして、注目を集めています。
人の体内で合成できない油には、オメガ6のリノール酸とオメガ3のα-リノレン酸があり、どちらも必須脂肪酸と呼ばれています。
オメガ6のリノール酸は、お米や一般的なサラダ油(コーン油・大豆油など)やマヨネーズなどに含まれているため、日本人の現代の食生活では取り過ぎが問題となっています。
リノール酸の取り過ぎは、アレルギーを悪化させ、動脈硬化や免疫力低下を招きます。
一方、オメガ3のα-リノレン酸は、動脈硬化を防ぎ、コレステロール値を調整し、中性脂肪を減らし心臓病やがん、脳卒中、糖尿病、高血圧などの予防に役立つ油です。
体の中に入ると、青魚に多く含まれているオメガ3系脂肪酸、DHA、EPAに変換されます。
健康のためには、リノール酸とα-リノレン酸をバランスよく摂ることが大切で、割合は4(~2)対1が望ましいとされています。
製品によって違いはありますが、一般的な亜麻仁油には、α-リノレン酸が40~65%も含まれています。
毎日の食生活に亜麻仁油を取り入れることで、手軽にα-リノレン酸を摂取することができます。
ただし、亜麻仁油は熱に弱く、酸化しやすい性質なので、加熱せずに食べることが大切です。
封を切ったら冷蔵庫で保存し、1ヵ月をめどに使い切りましょう。
ドレッシング。
冷奴や納豆にかける。
スープやみそ汁に入れる。