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パパイヤ
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パパイヤは、数あるトロピカルフルーツの中でも、代表格といって良いでしょう。
原産はメキシコ南部で、多くの熱帯、亜熱帯地域で広く栽培されています。
店頭に並んでいるのは、ほとんどハワイやタイ、フィリピンからの輸入物です。
果肉は甘さが強く独特の癖があり、柔らかで、酸味が少なく、多什で
ねっとりとしたなめらかな舌ざわりと、独特の甘い香りに特徴があります。
料理にとり入れたり、未熟なものを漬け物にしたりもしますが、やはり2つ割りにした実をスプーンですくって食べるのが簡単でおいしいでしょう。
熟しすぎたものは、ミルクといっしょにジューサーにかけてパパイアミルクにして飲むと、コクと香りのあるおいしいジュースができます。
年間を通して輸入されていますので、いつでも手に入りますが、あえて旬をいうなら、やはり夏場です。
熱帯のくだものは概して体を冷やす作用があるので、冬に多量に食べるのにはむいていません。
熟さない実は緑色をしていますが熟すにしたがって黄色くなります。
オレンジ色に染まってきたら、食べごろの合図です。
買う場合は、表面に傷のないもの、形が大きすぎないものを選ぶと良いでしょう。
パパイヤの栄養素としては、ビタミンA、Cが含まれていますが、中でもビタミンCはみかんよりも多く、夏場のビタミンCの補給源に適した果物です。
また特筆すべき点はパパインというタンパク質の分解酵素を含んでいることです。
肉料理には、前菜かサラダの形でパパイヤを付け合せると肉の消化をサポートしてくれます。
肉や魚を食べ過ぎてちょっと胃がもたれるな、というときにも、
パパイヤを半分ほど食べれば胃がすっきりする効果があります。
実際にパパイアは食肉軟化剤や消化促進剤として使われているほどなのです。
ただし熟すほどにパパインの含有量は低下してしまいます。
オレンジ色に熟しきったものでは、ほとんど消化酵素の働きは期待できなくなるので注意してください。
タンパク質分解酵素のパパインはビールの清澄剤や肉の軟化剤、皮のなめし液などにも使用されています。
家庭でも、かたい肉を柔らかくするのにこの効果が役立ちます。
パパイア果汁に2~3時間ほど肉を浸けてから調理すると良いでしょう。
ビックリすほど肉が柔らかくなり、おいしくなります。
パパインの皮膚をなめらかにする効果を利用して、果汁を洗顔液に使うこともできます。
脂性肌のひとの脂落としに適しています。
果汁を顔に塗って、3~5分たったら、ぬるま湯できれいに洗い流します。
これを毎日つづけると、肌の脂がとれて、なめらかになってきます。
ただし肌の弱い人や、乾燥肌の人には、強すぎますので、使用の際は注意が肝心です。
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