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メリロート
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英名 | Melilot |
科名 | マメ科 |
別名 | メリロット、シナガワハギ、スイートクローバー、西洋エビラハギ |
原産地 | ヨーロッパ、中央アジア |
使用部 | 葉・花 |
メリロートは昔から、消化不良や頭痛などの薬として利用されてきました。
日本には帰化植物として、江戸時代後期に、品川で野生化したものがよく見かけられたことからシナガワハギという名がついたといわれています。
ヨーロッパでは、全草が薬剤として静脈瘤や血栓静脈炎などの患者に投与されていて、静脈用医薬品として販売されています。
メリロートは血流を促し、毛細血管の透過性亢進を抑制や血管収縮の低減、抗炎症作用により、末梢循環を改善するとともに、むくみを解消することが知られています。
・試験デザイン:オープン・ラベル試験
静脈・リンパ管障害改善に対して、クマリンとして1日当たり0.75~12mg。
通常用いられる量では安全ですが、大量摂取では軽度の肝臓損傷が報告されています。
有害事象はまれに頭痛、大量摂取で短期の肝臓障害、麻痺などです。
高齢者は、一般に生理機能が低下しているので、減量するなどの注意が必要です。
妊娠・授乳中の摂取に対する報告はありません。
メリロートはクマリン誘導体を含有するため、抗血栓薬との併用により、出血傾向が強まる可能性がありますので、念のため注意しましょう。
メリロートは日本の医薬品成分として配合されています。
医薬品はタカベンス、エスベリベン(メリロート・ルチン製剤)で、自覚症状や外傷・手術に伴う軟部腫張の緩解の目的で使用されています。