栄養素と栄養

「栄養素」とは、食品に含まれる物質のことです。
不足すると欠乏症を起こす、身体に必要不可欠なものになります。

一方「栄養」とは、食品を食べ、消化・吸収し、筋肉や血液などにつくりかえることで、成長や生活に必要な成分にかえる一連の営みのことをいいます。

栄養素・成分の効果効能

タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素は、エネルギー源になるもの、筋肉や骨、皮膚、血液などの組織を作るもの、体内の生理作用に欠かせないものなどがあり、互いに補いあい、影響しあって作用します。

栄養をバランスよくとることは、摂取した各栄養素の働きを効果的にするためにも大切です。

そのためには、6つの基礎食品(1.穀物、いも類、2.果物、3.肉・魚・卵・大豆、4.乳製品、5.野菜、6.油脂)を、毎日それぞれ1品以上とるようにしましょう。

作  用栄    養
エネルギー源タンパク質、脂質(脂肪)
体の組織をつくるタンパク質、脂質(リン脂質・コレステロール)
骨の組織をつけるミネラル
生理作用の調整ビタミン、ミネラル

近代、ビタミンが豊富にあると体にいい作用を及ぼすことがわかってきました。
ビタミンやミネラルは微量ですが、とても重要な役目を担っています。
タンパク質、脂肪、糖質などの3大栄養素が体内で活用される物質に変わるために働き、生きていくために必要なエネルギーを生み出します。

しかし現代人の食生活は、カロリー過剰、ビタミンやミネラルなどの微量栄養素不足がみられます。
ビタミンは人間の体内ではつくれませんし、食事によって一部は合成できても必要量に足りなければ、欠乏症を招く栄養素です。
特にビタミンCは体内でつくれず、十分な貯蔵もできません。

また、近代になって温室栽培や農薬、土壌の関係で野菜など食品そのものに含まれるビタミンやミネラルは減少傾向がみられます。
外食中心の食生活や偏った食事を続けていると、栄養バランスが崩れ、いろいろなビタミンやミネラル不足になりがちです。

特にダイエットを行っている女性は潜在的な微量栄養素欠乏症の恐れがあります。
十分なストックがないので、いざというとき、例えば災害、交通事故などに遭遇した際、重篤な症状が出てしまうリスクが高まります。

また、ストレスや疲労などで、ビタミンやミネラルの欠乏症とまでいかなくても血中の濃度が低下している潜在性欠乏の人が多くみられます。

いま私たちに大切なのは、自分の食生活を振り返って、ビタミンやミネラルなど、栄養素の不足を感じたら、サプリメントや健康食品を上手に取ってその不足を補うことでしょう。

3大栄養素

脂質

タンパク質

糖質

ビタミン

ビタミン様物質

ミネラル

  • カルシウム、鉄、ナトリウム、亜鉛、カリウム、セレン、マグネシウム、ヨウ素、リン

機能性成分

  • コンドロイチン硫酸、納豆菌

食物繊維

キチン・キトサン

ポリフェノール

大豆イソフラボン

配糖体

大豆サポニン

水の役割



栄養素・成分の関連ページ