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ブラックコホシュ
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英名 | black cohosh |
科名 | キンポウゲ科 |
別名 | 黒い蛇の根、南京虫草、アメリカンインディアの女の根 |
原産地 | 北米 |
使用部 | 根茎 |
ブラックコホシュは、北米先住民族が長年、鎮痛や不妊など女性特有の疾患に使用してきたハーブです。
1950年代末期以降、更年期障害に対する治療として使用されています。
属名のCimicifuga は、ラテン語でcimex(虫)とfugere(逃げる)を語源としています。
強い臭みがあり、その名の通り虫よけにも利用されています。
近年の知見ではブラックコホシュの働きは中枢神経系のセロトニンあるいはドーパミンレセプラターに対する作用であると考えれれています。
・試験デザイン:2服のブラックコホシュ製剤を用いたオープン試験
・試験デザイン:プラセボ(偽薬)と、ヤナギ樹皮およびブラックコホシュを含む製剤のランダム化比較試験
ホルモン依存性がんや子宮摘出などの既往歴のある場合、有用性が見られた報告もあるが、動物試験でも一致した結果が出ていないこと、内分泌に与える影響を長期に評価した試験結果がないことから、使用する場合は医師の管理下で行う必要があるでしょう。
また、まれに胃腸の不調を引き起こす場合があり、過剰摂取はめまい、頭痛、吐き気、嘔吐などを起こす場合もあります。
妊娠・授乳中、子供の摂取は避けましょう。
基礎実験にて、化学療法剤であるドキソルビシンやドセタキセルの細胞毒性を増加することが確認されています。
臨床での報告はないが、念のため注意しましょう。
作用機序に、女性ホルモンに作用する薬剤との併用は注意しましょう。