ブッチャーズブルーム

英名Butcher's Broom 
科名ユリ科
別名ナギイカダ
原産地ヨーロッパ、北米
使用部根茎

ブッチャーズブルーム

ブッチャーズブルームは、昔からよく利用されており、1世紀にギリシャの医師ディオスコリデスが、利尿性と月経出血を促進する性質をもつこと、また、膀胱結石、黄疸と頭痛の治療に有効であると考えました。

名前は、20世紀まで、ヨーロッパの肉屋でほうきとして使われていたことに由来します。

期待されるブッチャーズブルームの効果効能

  • 慢性静脈不全症の改善
  • 静脈瘤の改善
  • 痔核の改善
  • 下肢のむくみの改善

ブッチャーズブルームは、静脈のアドレナリンレセプターに作用し、静脈容積を低下させます。
肛門周辺のうっ血を防ぎ、痔核を改善します。


ブッチャーズブルームの有効成分・栄養素

  • ステロイドサポニン配糖体、ルスコゲニン


慢性静脈不全症に対する試験

・試験デザイン:プラセボを対照とする無作為化二乗盲検試験

  • 対象:軽度から中程度の慢性静脈不全症の女性(年齢30~89歳)
  • 人数:148人
  • 投与量:ブッチャーズブルームエキス含有カプセル2カプセル(ルスコゲニンとして9mg)/日を12週間
  • 結果:摂取12週間後に下肢容積(中央値)が-25.5mlに低下し、プラセボ群と有意差を示しました。
    医師の観察による有意度の評価では「とても良い」あるいは「良い」としたものがブッチャーズブルーム群で58.4%に対し、プラセボ群で37.1%でした。


ブッチャーズブルームの摂取量

ルスコゲニンとして7~11mg/日


ブッチャーズブルームに関する注意点・安全性

まれに胃部不快感、下痢、吐き気を起こす場合があります。
妊婦、授乳中の女性、子供の摂取に対する試験データはまだ十分とはいえません。


ブッチャーズブルームと薬との相互作用

ノルアドレナリンの働きを促進することで、血管収縮に働く作用があるため、α-アドレナリン作動薬や、α-アドレナリン遮断薬の作用に影響する可能性があります。
臨床試験での報告はありませんが、念のため注意しましょう。


ブッチャーズブルームの関連ページ/通販情報