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セロリ
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セロリとは、紀元前からギリシャやローマで薬や臭い消しとして使われていたセリ科の植物です。
日本へは16世紀末、秀吉の朝鮮出兵の時に加藤清正が持ち帰った中国種が最初で、「清正にんじん」と呼ばれていました。
その後、江戸時代に西洋種がオランダ船によってもたらされ、「オランダミツバ」と呼ばれました。
野菜として栽培されるようになったのは、明治時代です。
しかし、当時は独特の香りのため、高級野菜として一部のレストランでしか使われませんでした。
普及し始めたのは戦後で、食生活の変化や品種改良によって香りが薄らいだことからでした。
セロリは葉の色で黄色種、緑色種、中間種に分けられますが、日本では中間種(黄色、緑色種の特徴を取り入れている)のコーネルが大半を占めています。
セロリはビタミンA、カルシウムが豊富でビタミンC、カリウム、鉄分も含まれています。
また、食物繊維も多い。
栄養分は茎より葉の部分の方が多い。
強壮作用、整腸作用、利尿作用、鎮静作用などの効能がありますが、特に注目すべきは血液をサラサラにして血栓を作りにくくする作用があるので、生活習慣病の予防に絶大な力を持ちます。
肉や魚の臭みを消す身近な食材のセロリは、独特な香りにストレスを解消させる効果があります。
セロリはチーズとの相性が良いので乗せたり、クリームチーズで和えても良いでしょう。
また、きんぴら風の炒め煮にしてもけっこういけます。
セロリの健康効果は茎よりも葉の方が高いので、葉もすべて食べるようにすると良いでしょう。
晩春~初秋。
市場には一年中出回っています。
長野、静岡が主産地です。
東京市場では、夏場は特に長野県産が多く約9割を占めます。
他の時期は静岡県産が主体で、茨城、千葉、愛知、香川が続きます。