セイヨウシロヤナギ

英名white willow
科名ヤナギ科
別名-
原産地ヨーロッパ、アジア、北アフリカ
使用部樹皮

セイヨウシロヤナギは、欧州科学植物療法協会に記載されている植物で、100年以上も前から鎮痛薬として処方されていた歴史があり、アスピリンのリード化合物がこの植物から見いだされています。

 

期待されるセイヨウシロヤナギの効果効能

  • 解熱・鎮痛作用(抗リウマチ剤に利用)

サリシンは腸管よりグルコースが切断され、サリゲニンとして吸収されます。
サリゲニンは血中や肝臓でサリチル酸に酸化され、作用物質になります。
ただし、そのサリチル酸の作用についてはサリチル酸様の副作用が見られないなどの理由から明確な結論は出されていません。


セイヨウシロヤナギの有効成分・栄養素

  • サリシン


鎮痛に対する試験

1.試験デザイン:プラセボを対照とした無作為化二重盲検試験

  • 対象:慢性腰痛をもつ患者
  • 人数:210人(男性96人、女性114人)
  • 投与量:低用量群/サリシン120mg/日(70人)、高用量群/サリシン240mg/日(70人)、プラセボ群(70人)に4週間投与
  • 結果:191人が試験終了し、120mgでは21%、240mgでは39%、プラセボ群では6%で腰痛改善が認められました。


関節痛に対する試験

1.試験デザイン:プラセボを対照とした無作為化二重盲検試験

  • 対象:関節炎による痛みを訴える患者
  • 人数:78人(男性59人、女性19人)
  • 投与量:サリシン実薬群240mg/日(39人)、プラセボ群(39人)に2週間投与
  • 結果:プラセボ群では、2%痛みが増加したのに対し、サリシン投与群では14%に痛みの改善が認められました。


セイヨウシロヤナギの摂取量

成人の最大投与量は、サリシン含量として1日120~240mgが推奨されています。
子供(10~16歳)場合は60~120mgです。


セイヨウシロヤナギに関する注意点・安全性

サリチル酸に対して、感受性のある場合やアレルギー体質の場合は、摂取を控えるようにしてください。
また、妊娠中に対してもサリチル酸ナトリウムを用いた動物実験で奇形を起こすことが報告されていますので、使用は避けたほうが良いでしょう。


セイヨウシロヤナギと薬との相互作用

薬との相互作用の可能性が示唆されていますが、一般的な使用の範囲内であれば特に問題はないと考えられます。。


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