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マスタード
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アブラナ科の越年草、カラシナの種子を芥子といいます。
種子の色からカラシナ、シロガラシ,クロガラシに区別されます。
カラシナは「和がらし」、シロガラシとクロガラシは「洋がらし」に利用されています。
日本では芥子、中国では白芥子が薬用として用いられています。
成分として配糖体シニグリン、脂肪油,酵素を含みます。
カラシナ、クロガラシの辛味成分はシニグリン、シロガラシの辛味成分はシナルビンです。
粉にされた芥子は脱脂されています。
この粉と水を混ぜて練ったものが芥子泥(からしでい)、刺激のある鎮痛薬、去痰薬として貼布して利用します。
リウマチや神経痛などには局所に、肺炎や気管支炎には胸や背中に貼布します。
ただし、熱感を伴い、発赤、ひどければ水泡ができることがあるので注意が必要です。
芥味料として日本各地で栽培され、食品として汎用されています。
高菜、広島菜、ザーサイなどもアブラナの仲間です。
古代エジプト、ローマ、ギリシャではマスタード・シードを解毒の目的で利用しいていたようです。
エスニック料理には香辛料としてマスタード・シードは今でも用いられています。