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牛ロース肉
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牛の背中の肉を牛ロースといい、肩から背にかけて、順に肩ロース、リブロース、サーロインといいます。
うまみが多く高価な部位ですが、脂肪がかなり多く、生活習慣病予防の点からは気になるところです。
とくに人気の霜降り肉は赤身まで脂肪が沈着しているので脂質が多いうえ、これを脂身として取り除くことができないため、どうしても取り過ぎになってしまう危険性があります。
じつは、ロースは牛の品種によって脂肪量がずいぶん違います。
たとえば、乳用の雄牛や子牛であれば脂肪も少なく、ステーキで食べてもそれほど気にする必要はないでしょう。
しかし、高級な和牛になるとぐんと脂肪が多くなりますので、食べる量や油を使わない煮物や鍋物にするなど工夫が必要でしょう。
牛ロースに多い脂肪は、体内で酸化すると悪玉コレステロールをつくる素になるので、抗酸化力の高い香辛料や薬味と合わせていただくと良いでしょう。
脂肪分が多く、これを取り除くことが難しい牛ロースの場合、健康面からおすすめなのが「牛のヘルシーしゃぶしゃぶ」です。
熱いスープにくぐらせることで、多すぎる脂を適度に落とせるうえ、抗酸化作用のあるタレを工夫すれば、生活習慣病の不安も減少します。
ロースは薄切りにし、春菊や白菜など抗酸化のビタミンCの多い野菜や、コレステロールの吸収を抑える食物繊維豊富なキノコ、シラタキを一緒に取ると良いでしょう。
タレはニンニク入りの味噌ダレやゴマダレがおすすめです。
肉類の脂質は取り過ぎると余分なコレステロールとして内臓や血管、皮下に蓄積し、生活習慣病の原因となりますが、一方で細胞膜をつくったり、体の発育や生命の維持に働くなど、適切な量の摂取は欠かせません。
牛ロースの豊富な脂質は、食べる量と調理方法でコントロールし、ヘルシーにいただきましょう。