林檎(りんご)

  • 薬効:疲労回復 下痢 便秘 高血圧 動脈硬化 頭痛 口臭防止 二日酔い 美肌 ねんざ  

りんごは、西部アジアおよび東部ヨーロッパ原産のバラ科の果物です。

日本には江戸時代に入ってきました、当時の和りんご形が小さく、味もまずかったそうです。

本格的な栽培が始まったのは明治になって、西洋りんごが輸入されてからです。
その後、品種改良が進み、次々に美味しいりんごが誕生するようになりました。

品種も時代によって流行があります。
戦後から昭和30年代は紅玉、国光、それから、インド、スターキング、デリシャス、ふじへと変化してきました。

こうした流行は、やはり消費者の好みが変化してきたからで、全体的に酸味が少なく、甘みの多い品種が主流になってきました。

しかし、昔ながらの酸っぱいりんごを懐かしむ声も多く、まだまだ紅玉や国光にも根強い人気があるようです。

また、甘みも酸味も共に強い、濃厚な味わいを求める人たちのためには、ジョナゴールドや千秋といった品種が人気です。

いまやりんごは、個性で選ぶ時代になったといって良いでしょう。

生で食べたり、すりおろしたり、ジュースにしたりしていただくのが一般的ですが、そのほかにも、砂糖煮、ジャム、焼きりんご、アップルパイなどに広く使われます。

生のものをサラダに用いたり、すりおろした物をカレーに入れたりと、お菓子以外にもよく使われます。
とくに豚肉や鶏肉によくマッチするので、ソースにしたり、煮てつけ合わせに用いられます。

旬は品種によってまちまちですが、平均していうなら、やはり秋の味覚といえるでしょう。
とくに9月~10月に、美味しいりんごが集中して出回りますので、この時期は食べごろです。

収穫の時期によって、早生種、中生種、晩生種の3つに大別できます。
早生種は7~9月頃に出回る津軽や祝(青りんご)など。
中生種は10月ころに出回るスターキング、紅玉、陸奥、千秋など。
晩生種は11月ころ出回る国光、ふじなどです。

買うときの注意は、表皮に張りと艶があり、実がよくしまってかたいものを選ぶと良いでしょう。

保存は室温で保管します。
他の果物と一緒に置くと、りんごが発するエチレンガスで、ほかのものの成熟を早めてしまうので、注意しましょう。


りんごの栄養効果効能

りんごの主成分は糖質で、全体の10~13%を占めています。
その大半が果糖とブドウ糖で、酸味はリンゴ酸クエン酸が中心です。

ビタミン類は果物としては少なく、ビタミンCも少量しか含まれていません。

その代わりカリウムが100g中100mgと豊富に含んでいるのがりんごの特長です。

また、食物繊維ペクチンも多く含まれていますが、果肉より皮の部分に豊富です。ペクチンを有効に摂取するには、よく洗って皮もまるごと食べると良いでしょう。

りんごは胃腸に優しい果物で、下痢のときにも、便秘のときにも、薬効を発揮してくれるので、とても便利です。

下痢(急性腸カタル)のときは、りんごを皮ごとすりおろして食べます。
おろし器は金属をより陶器のもののほうが味が変わらないのでお勧めです。
りんごが下痢に効くのは、ペクチンが腸内の乳酸菌などを増やして、悪い菌殺す働きをするからです。

ドイツの民間療法では、下痢のとき、毎食りんごだけを食べ、あとは紅茶を飲むだけというものがあるほどです。

また、胃での消化吸収が早く、胃に負担をかけないので、胃腸が弱り気味のときの栄養補給に最適です。

便秘にもすぐれた効果を発揮しますので、便秘がちな人は、よる寝る前にりんご1個を皮ごと食べると良いでしょう。
りんごジュースでもいいのですが、まるごと食べたほうが効き目があります。
ペクチンが腸を刺激し、また便に水分を与えてやわらかくしてくれます。

胃腸に優しいりんごは夜食にもピッタリです。
空腹感があって寝付けないときになど、小さめのりんご1個食べると、適度の満腹感がえられます。
あまり胃に負担をかけないばかりか、神経をしずめる作用もあるので、自然な眠りにつくことができます。

りんごの薬効のもう一つは、高血圧によく効くということです。
多量に含まれているカリウムは、体内の不要な塩分(ナトリウム)を排泄する働きがあります。

塩分を摂りすぎると、血液中のナトリウムが増えて血圧を押し上げますが、日ごろからりんごのようにカリウムの多い果物を常食していれば、高血圧を防ぐことが可能です。

同時にペクチンは血液のコレステロールの増加を抑え、動脈硬化を予防してくれるので、血圧の高い人には、一石二鳥といえるでしょう。

また、利尿剤を飲んで血圧を下げている人は、おしっこと一緒にカリウムが排泄されて、必然的にカリウム不足になることがあります。
そういう場合のカリウム補給にもりんごは最適です。

りんごのちょっとかわった利用法としては、すりおろして、ガーゼなどにのばして、頭痛のする部分に貼ると頭痛が治まるというものがあります。
また、果汁をブラシにつけて歯を磨くと、歯がきれいになり、口臭の防止にも役立ちます。

りんごの主な栄養成分(可食部100gあたり)

食べかけのリンゴ

りんごの栄養素を効果的に引き出す調理法

できれば皮も一緒に!すりおろして酵素を増やす

クエン酸リンゴ酸は、疲労回復に働く成分です。
すりおろすと細胞膜が壊れ、酵素が活発になります。

整腸作用がある食物繊維が豊富な皮も一緒に食べましょう。
ビタミンCは熱に弱いので加熱はNGです。

りんごの健康効果倍増の食べ合わせ

リンゴ+ヨーグルト

リンゴの食物繊維と、ヨーグルトの乳酸菌は、腸内環境を整える働きがあります。

これらが合わさることで便秘解消が期待できます。

りんごジャムヨーグルト

りんごジャムとヨーグルト


りんごの選び方

軸がしっかりしている。
皮にハリ・ツヤがあり、傷がない。
色ムラが少なく、全体に色づいている。
同じ大きさなら、重いものを選ぶ。

りんごの旬

9~11月

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