チョウセンアサガオ

チョウセンアサガオは、ナス科(Solanaceae)に属します。

チョウセンアサガオの特徴

分布

この植物は世界中で見られ、美しいが、非常に強力な毒性を持っていることで知られています。熱帯アジア原産の1年草です。

外観

花: 花は夏から秋に開花し、葉腋か枝の分かれ目に上向きにつきます。
がくは筒状、淡緑色で先が5裂しています。
花冠はロート状で五つの突起があって白色です。

果実は径2.4㎝ほどの球形のさく果を結び、表面にトゲあり、熟して4列します。

種子は扁平で三角形、淡褐色です。

茎葉: 茎は高さ約1m、淡緑色です。
葉は互生し、卵形か、長卵形で先は尖り、基部は左右不均衡です。
へりには浅い鋸歯があります。
茎葉は得意の臭気を持っています。

チョウセンアサガオ

チョウセンアサガオの毒成分・有毒部分

チョウセンアサガオは、全草にアルカロイド類の毒成分を含んでいます。
特に種子に多く含まれています。

アトロピン、スコポラミン、ヒヨスチアミンを含むトロパネアルカロイドを含んでおり、これらの化合物は、中枢神経系に影響を与え、高用量での摂取は幻覚、混乱、高体温、急速な心拍数などを引き起こし、重篤な健康被害や死に至る場合もあります。

チョウセンアサガオの医薬品

医薬品: 歴史的に、その薬効成分は鎮痛剤や麻酔剤として使用されてきましたが、その毒性のため、現代では使用は制限されています。

観賞用: 強い毒性を持ちながらも、その美しい花は観賞用として栽培されることがあります。