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にんにく

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にんにくは料理の風味を高め、健康維持にも寄与する万能食材ですが、品種・栄養・調理法を理解すると効果はさらに向上します。
本記事では「にんにく 種類 品種 一覧」を深掘りし、国内外の主要品種、歴史、健康効果、栽培・保存テクニック、レシピまで体系的にまとめました。
| 英名 | Garlic |
| 科名 | ネギ科 |
| 別名 | ガーリック |
| 原産地 | 中央アジア |

ニンニクは中央アジアを起源とし、東南アジア、地中海地方へと広まりました。
昔から、皮膚疾患、消化不良、食欲不振、リウマチの治療薬として利用されています。
紀元前4500年前のエジプトで、労働者の疲労回復効果に用いられていました。
日本でも「おおびる」の古名で古事記や源氏物語に登場しており、強壮剤として用いられています。
一般に知られているのは鱗茎部分で主に調味料、香辛料として使われています。
また、葉や茎も油いためなどの食材に使われます。
ニンニクの独特の臭いは、ニンニクに含まれているアリインという成分とアリナーゼという酵素によるもので、植物自体がにおっているわけでなく、砕いたときに、本来は別々に存在していたアリインとアリナーゼが触れ、アリインが臭いのもとアリシンという物質に変化するためです。
このアリシンは体内に入るとビタミンB1と結びつき、さらに糖分と結びついて生活パワーの源のエネルギーを作り出します。
ハードネック(寒地型)は粒が大きく香りと辛味が強烈で、青森県産「福地ホワイト六片」が代表。
ソフトネック(暖地型)は茎が柔らかく長期保存向きで、九州の「平戸にんにく」や米国「カリフォルニアレイト」が知られます。


| 品種 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 福地ホワイト六片 | 粒ぞろい・糖度高 | 黒にんにく、ロースト |
| 北もち | 粘度高・秋田在来 | すりおろし薬味 |
| ニューホワイト六片 | 耐寒・家庭菜園向き | 汁物、炒め物 |
| 平戸にんにく | 香り穏やか・水分少 | オイル料理、素揚げ |
| 三州早生 | 早期収穫・白皮 | 黒にんにく、調味料 |

エレファントガーリックは学名 Allium ampeloprasum var. ampeloprasum、分類上はリーキ(ポロネギ)の近縁で「にんにくの偽物?」と誤解されがちですが、巨大な球とマイルドな甘味で欧米では定番調味野菜です。
日本でも BBQ やキャンプ飯の需要が高まり、ネット通販で種球・食用球ともに取り扱いが急増しています。

臭いのもとであるアリシンは、ビタミンB1と結合してアリチアミンという物質となります。アリチアミンはビタミンB1の吸収、持続性を促進することでエネルギー代謝を活性化させることで素早い疲労回復作用を発揮します。
また、アリシンと結合したビタミンB1は体内に貯蔵されるため、疲労回復効果が長続きします。
ニンニクの摂取による抗酸化作用により、血圧上昇を抑制すると考えられています。
特にニンニクオイルに含まれる硫化アリル物質は、強い抗酸化作用を示し、抗ガン作用、心血管保護作用などに効果を発揮します。
コレステロールと並ぶ生活習慣病のキーワードの一つは中性脂肪です。
中性脂肪が血液中に多くなると血液がドロドロになり、動脈硬化や高血圧の原因となります。
この中性脂肪を減らす効果がニンニクにはあります。
実験では、10人の女性に普段の食事に加え、400Kcal分の清涼飲料水やケーキをなどを食べてもらい、うち5人にはニンニクを毎日5片食べてもらいました。
糖質が多すぎる食生活は血中の中性脂肪を増大させるとされていますが、ニンニクを食べたグループは実験前よりも中性脂肪が下がっていました。
さらに血液の流れを調べてみると、ニンニクを食べたグループの方はサラサラになっていました。
このことから、ニンニクは中性脂肪を減らし、血液をサラサラにすることが分かりました。
中性脂肪を減らす効果は、ニンニクだけを食べても得られず、タンパク質と一緒に取った時に効果を発揮します。
焼き肉やガーリックステーキはなどは理にかなった食べ方と言えるでしょう。
もちろん、ニンニクも肉も食べ過ぎに気を付けることは言うまでもありません。
| 料理 | 推奨品種 | 風味ポイント |
| ペペロンチーノ | 平戸にんにく | オイルに香りが移り後味さっぱり |
| 黒にんにく | 福地ホワイト六片 | 糖度・粒均一で発酵成功率◎ |
| ステーキソース | スペインロハ | ピリ辛で肉の旨みUP |
| 揚げチップ | ジャンボにんにく | 大片で焦げにくくホクホク |

ハードネック:9月下旬植え→寒冷越冬→6月収穫→逆さ吊り乾燥3週。
ソフトネック:9月中旬植え→乾燥気味管理→12か月保存可。
ニンニクと言えば、あの臭いが悩みのタネ。
あの臭いさえなければ……と思う人も多いはずです。
この臭いの元はアリインです。
アリインは、がん予防効果を生み出し、疲労回復にも重要な役割を担っている物質です。
もし、アリインを取り除いてしまえば、ニンニクの魅力は半減するといってもいいでしょう。
ニンニクの臭いは、アリインが酵素の働きでアリシンに変わり、臭い物質が発生するために起きます。
切らずに丸のまま加熱したニンニクが臭わないのは、熱で酵素が働かず、アリシンがあまりできないためです。
しかし、よく加熱したニンニクであっても食べた後、体内の酵素がアリインに働きかけ、臭い物質を発生させてしまいます。
つまり、ニンニクを食べるなら、臭いとの縁は切ることが出来ないということです。
ニンニクを1日に2~3個摂取すると下痢などの症状を起こす場合があります。
まれに胃腸の炎症、ニンニクアレルギーを起こす場合があります。
子供:臨床試験において、900mg/日のニンニクパウダー摂取で副作用は報告されていません。
妊婦、乳幼児:通常量の摂取においては、副作用の報告はありません。
ニンニク摂取により流産を起こす可能性が示唆され、妊婦・授乳中の摂取を禁忌とする示唆もありますが、今のところ根拠となる基礎・臨床的報告はありません。
ヨーロッパの医療現場では、抗血栓薬および抗アテローム性動脈硬化薬として使用されています。
ドイツ保険省植物性医薬品委員会では、加齢に伴う血管変性の予防と脂質異常症(高脂血症)の食事療法の補助としてニンニクの服用が勧められています。
さらに欧州科学植物療法協会では、アテローム性動脈硬化症の予防、血中脂質濃度の上昇治療、末梢動脈性血管疾患時の循環器改善、上気道感染症、感冒を適応症として挙げています。
にんにくを選ぶ際や調理中に寄せられる疑問をまとめました。
気になるポイントをチェックして、日々の料理と健康管理にお役立てください。
A. 糖度が高く粒が均一な福地ホワイト六片が最適です。発酵中に甘味が強まり、失敗が少ないため家庭用黒にんにくにも推奨されます。
A. 若芽は甘みと栄養価が高く炒め物や天ぷらに最適ですが、摘み過ぎると球の成長が遅れるので適度に収穫してください。
A. 抗血栓薬(ワルファリン等)を服用中の方は作用が重複する恐れがあるため、必ずかかりつけ医に相談してください。通常量での摂取なら大きな問題は報告されていません。
A. 可能ですが発酵に40日以上かかり、球が乾きやすいので風味が落ちることがあります。黒にんにく専用なら福地ホワイト六片が無難です。
A. アリシン生成量が少ないため通常にんにくより臭いは控えめですが、大量に食べれば臭いが残る点は同じです。摂取量を調整しましょう。
品種・栄養・歴史・調理法を理解すれば、にんにくは単なる香味野菜から「健康と味覚のブースター」へ進化します。
福地ホワイト六片で黒にんにくを仕込み、平戸にんにくでオイルに香りを移し、海外レア種で個性を演出――最適な選択で料理も体調もワンランク上へ。
今日からあなたのキッチンを小さなガーリックラボに変えましょう。