甜茶(てんちゃ)

英名TIEN CHA
科名バラ科
別名甜葉懸鈎子(てんようけんこうし)
原産地中国
使用部

中国ではおめでたいお茶として、中国の旧暦の正月(春節)のころに飲む習慣があります。
中国本草図録に解熱作用、咳止めなどの症状に良いと記されています。
また食欲増進効果があり、中国では開胃茶という別名があるほどです。
甘いお茶を意味し、アレルギーに対する薬効はバラ科の甜葉懸鈎子だけにあります。

 

期待される甜茶の効果効能

  • 抗アレルギー作用
  • 抗炎症作用

甜茶エキスには炎症に関係のある酵素シクロオキシゲナーゼの活性を阻害し、肥満細胞からのヒスタミンなどの化学伝達物質の過剰分泌を抑えるなどの抗アレルギー作用が確認されています。シソ葉、種子エキスを含む食品で花粉症に対する有効性が確認されている食品との併用をすることが望ましいといわれています。

シソ葉・種子エキスを含む食品で花粉症に対する有効性が確認されており、甜茶と一緒に摂取することが勧められています。
特にシソ種子エキスは炎症に関係のある酵素リポキシゲナーゼの阻害活性があることから、甜茶とは別の方向から炎症を抑えます。


甜茶の有効成分・栄養素

  • GOD型エラジタンニン


スギ花粉症に対する試験

1.試験デザイン:プラセボ・花粉飛散前実薬投与・飛散後実薬投与の3群を設定する二重盲検試験

  • 対象:スギ花粉症患者(平均年齢29歳)
  • 人数:43人(男性15人、女性28人)
  • 投与量:被験食品(甜茶エキス195mg、青ジソ葉エキス15mg、青ジソ種子エキス30mg/日)を花粉飛散の1カ月前より2カ月間投与。
  • 結果:花粉飛散前実薬投与群では目鼻症状、鼻甲介粘膜の腫脹、鼻腔内水性分泌量が軽減される傾向が認められました。
    また50%以上がくしゃみ、鼻づまりなどの症状が消失または軽減したと自覚的な改善効果を示しました。
    花粉飛散量が増加した時期では、花粉飛散前実約投与群の鼻汁が水性であったのに対し、他の群は粘性または膿性の鼻汁に移行する傾向がみられました。
    飛散後投与群・プラセボ群と差がないことから、予防摂取が有効と考えられます。


甜茶の摂取量

  • 通年性アレルギーに対して80~120mg/日


甜茶に関する注意点・安全性

 中国での食経験が長くあり、安全性は高いと言って良いでしょう。


甜茶と薬との相互作用

相互作用の報告はありません。


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