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玉ねぎ
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英名 | Onion |
科名 | ヒガンバナ科ネギ亜科 |
別名 | ー |
原産地 | 中央アジア |
玉ねぎは、古くから食用や薬用として用いられてきました。
日本には江戸時代にヨーロッパから伝えられましたが、栽培が行われるようになったのは明治時代になってからです。
辛みの強い辛玉ねぎ系と甘玉ねぎ系に大別されますが、栽培量が多いのは辛玉ねぎ系の黄玉ねぎです。
甘玉ねぎは生食専用の紫玉ねぎがあります。
玉ねぎの臭いの元であるアイリンは、酵素が作用するとアリシンとなります。
アリシンは、腸では一定の濃度でしか吸収しないビタミンB1を10~20倍も吸収しやすくしてくれます。
玉ねぎの黄色の表皮部分にはケルセチンが含まれていますが、それは血管を丈夫にするので、高血圧、肩こり、不眠症に、煎じて飲むと効果があります。
生で食べると辛い玉ねぎですが、火を通すと甘くなります。
実は、生の玉ねぎにはイチゴと同じくらいの甘み成分が含まれています。
つまり、玉ねぎは甘い野菜と言えるのです。
生の玉ねぎに甘みが感じられない理由は、辛み成分も多く含んでいるからです。
炒めると辛み成分が分解されるため、甘みを感じられるようになるのです。
玉ねぎは炒めるほどに甘みが強くなります。
生の玉ねぎ100g中の糖分量は8gです。
これを20分間炒めてみると、糖分量が33gになりました。
一見、糖分量が増えたように見えますが、全体の重量を比べると、20分間炒めた玉ねぎの量は炒める前の4分の1以下に減っていました。
炒めていくうちに玉ねぎの水分などが蒸発し、甘みが濃縮されて強く感じるようになったのです。
つまり、甘み成分が増えるのではなく、もともとの玉ねぎが持っていた甘みが濃くなるという仕組みです。
洋食ではよく炒めた玉ねぎを日本料理のだしのように使います。
味のベースとなる玉ねぎのうま味も、甘みと同様に炒めることで濃縮されます。
うま味成分の一つ、アミノ酸の数値を調べてみると、生の状態では全体に低いが、炒めるとぐんぐん高くなることが分かりました。
同じくうま味成分の代表であるグルタミン酸も、炒めると5倍に濃縮され、ホタテ貝に匹敵する数値になりました。