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マリアアザミ
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英名 | Milk thistle |
科名 | キク科 |
別名 | オオアザミ、ミルクシスル |
原産地 | 地中海沿岸、ヨーロッパ全土、北アフリカ、アジア |
使用部 | 種子、葉 |
ヨーロッパにおいて二千年以上も前から民間薬として肝臓、胆のう、膵臓、消化管の病気や母乳不足などに使用されてきました。
その名は「食用アザミ」に由来、食用として種子を炒ってコーヒーの代用に、若い新芽はサラダに用いられていました。
種子から抽出するシリマリンは細胞内で抗酸化物質として働き、生体内の主要な活性酸素除去物質であるグルタチオンを増加させる作用があります。さらにタンパク質の合成を促進し、肝細胞を再生させます。
ラットの摘出肝臓で肝細胞の再生効果が確認されており、タンパク質合成に関わるRNAポリメラーゼⅠとリボソームRNAの合成を活性化することが報告されています。
種子からの抽出エキスの主成分はフラボノリグナン類のシリビン、シリクリスチン、シリジアニンであり、この3成分を主として含む抽出生成物をシリマリンと呼びます。
・試験デザイン:プラセボ(偽薬)を対照とした二重盲検試験
1.試験デザイン:プラセボ(偽薬)を対照とした二重盲検試験
2.試験デザイン:比較対照試験
・試験デザイン:プラセボ(偽薬)を対照とした二重盲検試験
種子換算で1日当たり12~15g。
シリマリンとしては1日当たり200~400mg(シリビン換算)が好ましいといわれています。
ヨーロッパの臨床試験では、エキスとして20~60mg/日の投与を行っているが副作用は認められていません。
また1994年にWHOにより「副作用のない抗炎症作用をもつ薬用植物」として認定されています。
妊娠中・授乳中の食経験に関するデータはありません。
基礎実験にて肝薬物代謝酵素CYP2C9や3A4の阻害作用が報告されています。
CYP2C9阻害作用について臨床試験での報告はありませんが、念のため注意しましょう。
現在では、さまざまな動物実験と臨床試験により、マリアアザミの肝機能改善に関する効果が多数報告され、その安全性も確認されています。
製造されているマリアアザミの抽出物は種子から抽出・精製され、ドイツでは医薬品として認可されています。