ビタミンB6

ビタミンB6は、皮膚炎を予防することから発見された水溶性のビタミンで、ピリドキシンともいいます。タンパク質代謝の主役で、タンパク質の摂取量が多いほど必要量も増します。

ビタミンB6は、免疫機能を正常に維持するうえで必須の栄養素です。
B6が不足するとアレルギー症状が出やすいといわれます。アレルギーは治りにくいものですが、B6をとることでアレルギー症状が軽くなる人もいます。

このほかB6は、刺激の抑制にはたらく神経伝達物質の合成にもかかわっています。就寝時に足がつる人は、B6不足かもしれません。
乳幼児では欠乏すると、けいれんがおこります。

ビタミンB6は腸内細菌によって合成されることもあり、一般には欠乏症はおこりにくいといわれます。
しかし、抗生物質を長期間服用している人は、腸内細菌の育成が妨げられ、欠乏症がおこることがあります。

また、妊娠中はホルモンの関係で需要が増し、欠乏しやすくなります。避妊薬のピル常用者も同様です。
ビタミンB2不足でも、B6の利用が妨げられます。とりだめはできないので、毎日、補給することが重要です。

ビタミンB6の効果効能・働き

  • 神経伝達物質の合成にかかわります。
  • タンパク質脂質の吸収を助けます。
  • 皮膚の抵抗力を高め、かぶれやニキビを予防します。
  • 手足の神経炎を和らげます。
  • 老化防止物質の合成を促します。
  • 抗アレルギー作用や解毒作用があります。
  • 妊娠初期のつわりを軽くします。月経前緊張症の症状を和らげます。

ビタミンB6の1日の必要量

  • 1.2~1.6mgが目安

ビタミンB6の含有量が多い食品

品名 1食分含有量
まぐろ 80g0.68mg
さんま 100g0.57mg
さけ 80g0.51mg
さば 80g0.46mg
牛レバー 50g0.45mg
いわし 100g0.44mg
豚もも肉 80g0.39mg
バナナ 1本 100g0.38mg

こんな方にビタミンB6は必要

タンパク質を多くとる人、発育期の子供、妊婦、授乳婦、肌荒れが気になる人、口内炎の人、ピルを常用している人、抗生物質を飲んでいる人、月経前緊張症の人、アレルギー症状のある人、脂肪肝を予防したい人。

ビタミンB6を過剰に取ると

  • 通常、過剰症は心配ません。ただし、1日200~500㎎の大量摂取では、神経系の障害が出る可能性はあります。

ビタミンB6が不足すると

  • 神経過敏や不眠症状があらわれます。
  • 脂漏性皮膚炎や舌炎、湿疹、じんましんを引き起こします。
  • 虫歯になりやすくなります。
  • 妊娠初期だとつわりがひどくなります。
  • 貧血や子供の場合は、けいれんを起こすこともあります。
  • 胃や腸がただれます。
  • 免疫力の低下を引き起こします。


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