トマトとは-特徴・種類・品種・食べ方

欧米では「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるほど、栄養価が高い健康野菜トマトは、南米のペルーやエクアドルが原産地です。

16世紀にコロンブスによってヨーロッパにもたされましたが、当時は「狼の桃」と言われて観賞用でした。

日本へはやはり観賞用として江戸時代「唐柿」という名で伝わり、食用となったのは20世紀に入ってからで、アメリカより導入されました。

トマト

トマトの旬は本来、夏ですが各地のものが一年中出回っています。

日本のトマトの主な産地は、冬から春にかけては、千葉、愛知、熊本、茨城などです。
夏から秋にかけては長野、茨城、福島、千葉などが主産地になります。


トマトの栄養価

栄養的には一応、ビタミンA(カロテン)の豊富な緑黄色野菜ですが、赤い色はリコピンで、ビタミンAはさほど多くありません。

トマトの赤い色に含まれる成分、リコピンは抗酸化ビタミンと言われ、生活習慣病、がん、老化促進の原因と言われる活性酸素の取り除く働きがあります。
(除去効果としてはβ-カロテンの倍)

このリコピンは熱にも強く、ジュースやソースにすると体内への吸収が増します。
リコピンの1日の摂取量は3mg=トマト2個分です。

トマトは生食向きなので、ビタミンCの摂取にも有効です。
トマトはミネラル、ビタミン食物繊維がバランスよく含まれています。
生で量も多く食べることができるので健康野菜の代表とも言えるでしょう。

トマトの栄養効果効能

トマトの食べ方・利用法

新鮮なものはサラダ、サンドイッチ、肉料理の付け合わせなど、生で食べると美味しい。
真っ赤に熟した桃太郎などは薄切りにして冷たく冷やし、塩やドレッシングをサッとかけただけでも甘みがあって美味です。

皮のかたいものや煮込み料理に使う場合は、皮をむいてから調理すると良いでしょう。
包丁でむいてもよいが、湯むきにすると簡単にしかもきれいにむけます。
中国料理では、レバーと炒めたり、豆腐と煮込んだり、スープにも使います。

買ってきた大玉トマトが青みが強い場合は、すぐに食べず、室温で2~3日おき、8割がた熟してきたところで食べると良いでしょう。

トマトの種類品種

現在、世界で栽培されているトマトはイタリア系、イギリス系、アメリカ系の三つに大別できます。

それぞれ、果実の色は桃、赤、黄などで、ものによって濃淡が違います。
形も偏平なものから、腰高な丸、長円形、西洋梨形など色々あります。

イタリア系トマト

イタリア系のトマトは長円形で果実は小さめですが、果肉が厚く水分が少ないため、日本では水煮缶やその他の加工用に使われることが多い。

イギリス系トマト

イギリス系のトマトは着色がよく、小型で温室栽培向きですが、日本では育種材料にする程度です。

アメリカ系トマト

現在日本に多く出回っているトマトの基本種は、果実の大きいアメリカ系のものです。

丸玉トマト

文字通り丸い形をしたトマトで桃色種に属します。
品種は様々です。

気象条件、品種により、ヘタ近くが緑色を帯びるもの、全体に赤いものなどがあります。

丸玉トマト

選ぶときのポイントは角ばらず、重みがあり、果皮がしっとりしていて光沢があるもの、ヘタが緑色でピンと張りのあるものを。

桃太郎

他の丸玉と同じ桃色種のトマトです。
皮が強く、果肉もち密で熟度が進んだ状態でも輸送に耐えられます。

甘みがあって酸味が少ないのが特徴です。
全体に色むらがなく赤色の鮮やかなものが美味しく、その他の選び方は丸玉トマトに準じます。

買ってきたら冷蔵庫に入れずに、常温で保存すると1週間は美味しく食べられます。
食べる前に冷たく冷やしてサラダなどに。

桃太郎トマト

ファースト

果頂部が尖った独特の形をしています。
冬頃から出始めますが、暖かくなるにつれて尖った部分が高くなります。

種の回りのゼリー状部分が少なく、酸味やにおいが少ない。

ファーストトマト

ミニトマト

直径1㎝くらいから3~4㎝くらいまで小さいながら大きさは色々です。
色は真っ赤、黄色、橙、ヘタ近くが淡緑色で、下部が桃色のものもあります。

また形も丸形や長めのものと様々です。
皮もやわらかく、丸ごと食べられる生食向きです。

ミニトマト

トマトの選び方

ヘタが青々としピンと張ったものが新鮮です。
時間が経ったものはヘタが丸まってきます。

形は丸いもののほうがよい。
角ばったりしている形の悪いものは、空洞が多い。

新鮮な採れたてトマト


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