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アザミ
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春早くから新芽を出し、多年草で一株から何本も芽を出し花をつけます。
葉は茎の節々に茎を抱くようにつきます。羽状の切れ込みが多く、かなり強いトゲを有し、又葉の両面に毛が生えています。
ノアザミは花期が来ても根生葉は枯れませんが、モリアザミは枯れることが多いようです。
茎は何本も束生し、上部で多く分岐して各々に花をつけます。
茎も葉同様白毛を有し、1m以上にもなり、種によっては2mに達します。
枝先に3㎝位の紅紫色の花を各頂につけ、主軸から次々と咲いていきます。
一般には春咲きですが、ノハラアザミは秋口より咲きます。
花にはネバネバとした粘着性があるのが特徴です。
アザミの根はゴボウ状で、一株に多くの直根を有し、掘りにくくすぐ切れてしまいます。
ヤマゴボウの別名があるのはこのためで、本名のヤマゴボウと混同しないように注意してください。
アザミの種類は国内だけでも100近くあり、殆どが食用にでき、味も大差ありません。
中でもノアザミがよく見かけられ、多く利用されています。
この他モリアザミ、フジアザミ、ノハラアザミ、ハマアザミ、ヒレアザミ、キクアザミ、サワアザミ、タイアザミ、オニアザミなどがあります。
花屋で見かけるドイツアザミはノアザミの改良品です。
新芽、茎は強ゆでにし、茎は皮を剥いで使うと生食もできます。
アクの多いものは水さらしを十分にし和え物にします。
てんぷら、油炒め、酢の物(花も利用できます)、煮つけなどにして食べます。
アザミの根のきんぴらはなかなか美味です。
アクが強いのでゆでたのち、一昼夜ぐらい水さらしをします。
できれば、米のとぎ汁でさらし、のち流水で洗います。
根の煮物、汁の実に使います。
保存には、みそ漬けが一番広く利用されています。
他に、塩漬け、粕漬けなど。
生根はすりおろして、腫れ物、ヤケド、毒虫刺されに用います。
その他、天日で干した根を煎じて飲用。
出血、帯下(こしけ)、生理不順、利尿、神経痛、健胃などに利用されています。
乳腺炎にはつぶした葉液で冷湿布します。
北海道を除く全国各地。
北に多いのは、オニアザミ、タチアザミ、ナンブアザミ、サワアザミで、南にはハマアザミ、モリアザミなど。
日当たりのよい山野、田のあぜ、土手など。
若芽を利用するにはあまり大きくならない前の春早く取り、遅い場合は遅い新芽を取ります。(トゲが少々あってもゆでると気になりません)
刈り採ると二番芽が出ます。