アケビ(生薬名:木通)

  • 別名、方言名:アケビカズラ、ムラサキアケビ、モチアケビ、モエ、開け実(アケミ)、ミツバアケビ、イツツバアケビ 

アケビとは、アケビ科アアケビ属の落葉つる性低木で普通4~5mですが、時には10m近くになるものもあります。
他の木に絡みつき上に伸びていきます。

春先に新芽を出し、暗紫色の花を房状にたくさんつけます。
とても香りのよい花で雌雄同株ですが花は雌花と雄花が別に咲き、花の数の割りには実を結びません。

アケビ

青い実が秋には赤紫色の綺麗な色に熟し、一つの枝から3~5個位さがっています。
熟すと縦に裂け、中に半透明の果肉が黒種子と一緒に出てきます。
甘くてとても美味しい、ただし、皮は実に苦いです。

アケビの種類と特徴

アケビと言うと一般には五つ葉アケビをさし、葉が三枚のものが三つ葉アケビですが,殆んど同様に扱われ、秋には赤紫色のたまご大の美しい実がいくつもつきます。

アケビの仲間、ムベもつる性で、形容も殆んど同じですが、葉がアケビより丸く、また大きく硬くツヤがあります。

ムベの花は白色で、これも香りが良い花です。
特に盆栽仕立に愛好されています。

ムベの実は、いくら熟しても開裂しないのが特徴で、アケビに比べると実もやや丸型で大きいです。
つるが強靭なので細工物使われています。

ムベの実


アケビの薬効

  • むくみ

アケビの食べ方・利用方法

主に早春に芽吹く、若芽をつけたツル先と、秋に実る果実を食べます。

アクがあるので熱湯でよく茹で、30分以上水さらしをし、苦みを抜き使います。
若芽はお浸しなどにします。

果肉の肉は、種を除いて洗い、適宜切って、天ぷらにすると良いでしょう。
また、中にみそを詰めて焼いても良いでしょう。

熟した種はそのまま口に含み、甘みを楽しみます。

薬用としては、夏から秋にかけてツルを採集して細く切って天日によく干します。
昔から利尿、消炎効果、むくみに効用があるとして使われてきました。

アケビのレシピ

アケビとマイタケのみそ焼き

  1. アケビの果肉部分は食べて、皮の部分を使用します。
  2. みそ(味の強い赤みそがよい)と小さく切ったマイタケ(シイタケでもよい)を混ぜて1に詰めます。
  3. フライパンに油をひき、2を焼きます。片面が焼けたら回転させて全体に焦げ目がつくように焼きます。
  4. 焼き上がったら、皿に盛ります。

アケビの旬

若芽は早春。
果実は9~10月で栽培物は8月頃から出回ります。

アケビの産地

本州、四国、九州の山野。
山形で人工栽培が行われています。


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