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つくし
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つくしは知名度が高く、あまりにも身近にあるため、意外と魅力が知られていません。
シダ(胞子)植物の仲間で栄養茎スギナ、胞子茎をつくしの愛称で親しまれています。
スギナは、原野、土手、道ばたなどに自生する植物で、地中には長く伸びて細かい毛で覆われている根茎を持ちます。
地上に出ているのは、栄養茎と胞子茎の2種です。
栄養茎は、緑色で縦に筋状に走る稜があり、多くの枝が輪のようについています。
この枝は草状で、杉の葉に似ており、スギナの名の由来にもなっています。
胞子茎、つまりつくしは、春先に出る淡褐色の生殖茎です。
10~30㎝位まで伸び、成熟すると胞子を出し、これが飛散して増えていきます。
食べるのはまだ若いつくしで、茎が5~7㎝位で頭のしまっているものです。
味にクセがなく、春の味覚として楽しめます。
ビタミンA、ビタミンCなどを含み、栄養価も高い。
ゆでて酢の物。
なお、地方によりスギナを食べる例があります。
茎は袴をむき取り、洗って3㎝前後に切る。
果穂は若いものはそのまま、古いものは切り捨てる。
たくさんつくしを摘んできたときは、塩漬けにすると良いでしょう。
できるだけ涼しい所に置いて保存する。
使う時は水にさらして塩出しします。
刻んだものを炊きあがったご飯に混ぜたり、サッと煮ても美味しくいただけます。
カロリー・エネルギー | 38 | Kcal | |
159 | KJ | ||
水分 | 86.9 | g | |
タンパク質 | 3.5 | g | |
脂質 | 0.1 | g | |
炭水化物 | 8.1 | g | |
灰分 | 1.4 | g | |
ナトリウム | 6 | mg | |
カリウム | 640 | mg | |
カルシウム | 50 | mg | |
リン | 94 | mg | |
鉄 | 2.1 | mg | |
ビタミンA | カロテン | 1100 | μg |
レチノール当量 | 180 | μg | |
ビタミンB1 | 0.07 | mg | |
ビタミンB2 | 0.14 | mg | |
ナイアシン | 2.2 | mg | |
ビタミンC | 33 | mg | |
食物繊維総量 | 8.1 | g |
日本全土に分布。
人の生活環境につながる平地や低山帯の原野、丘陵、堤防などに群生しています。
つくしの旬は春です。
つくしの旬は胞子の飛ぶ前で、熟すと果穂に段状のすき間と、黄白色の胞子が目立ちます。
市街地や農村地帯でのつくし採取の際は、農薬や廃油による汚染に注意しましょう。