食材食品ナビ
さつまいも
スポンサーリンク
さつまいもとは、中央アメリカ・メキシコを中心とする熱帯地方原産のヒルガオ科の多年草で、肥大した根が食用となります。
コロンブスが持ち帰りイサベル女王に献上しましたが、寒冷地には適さず洋食に合わなかったため、ヨーロッパではあまり普及しませんでした。
栄養的には糖質、ビタミンB1、ビタミンCに富み、消化吸収がよく、食物繊維が多いので便秘の予防や血圧降下の効用が期待できます。
焼いもが一番美味しく、食べる機会も多いと思いますが、おかずとしてもおおいに利用したい食材です。
さつまいもの天ぷらはおなじみですが、ネギとの甘辛煮やおろし和え、うの花煮の具に入れても美味しくいただけます。
洋風での利用方法ではがぜん菓子類が多く、さつまいもの英名をそのまま付けたスイートポテトやパイ、グラタンなどがあります。
中国料理では小さく切ったものを米と一緒に炊いた甘薯白飯やあめ吹きにした抜糸地瓜が有名です。
つぶしたものを他の材料と混ぜて炒め、あんやだんごの皮としても利用されます。
さつまいもを料理に使うときはアクがあるので、切ったらサッと水につけて調理します。
裏ごししてきんとんやお菓子に使う場合は、紅赤など黄色の濃い品種を選びます。
皮のひと回り内側に筋の多い層があるため、そこまで取り除くよう皮を厚くむきます。
残しておくと裏ごしに手間取り、仕上がりの色が悪くなってしまいます。
水が濁らなくなるまでさらした後、ミョウバン水でひと煮、煮立ったらさらに水を替えてさらします。
厚くむいた皮は捨てずに、かき揚げ、汁の実、かりんとうなどに利用できます。
電子レンジでの加熱調理は簡単で便利ですが、甘みが十分に出ないことを頭においておきましょう。
さつまいものデンプンを糖に変える酵素は、加熱時間が短いと十分に働かず、糖が作られないうちに熱が通って、甘みの少ないものになってしまいます。
甘みを十分に引き出すには、蒸すか、オーブン加熱でじっくり調理すると良いでしょう。
両端の断面がしなびていない。
皮の色が鮮やかで色ムラがない。
全体の太さが均一でふっくらしたもの。
全体的にツヤがあり、ひげ根が少なく、傷やシミがないものを選ぶ。
さつまいもを保存する場合は、1本ずつ新聞紙で包み、ポリ袋に入れて軽く口を閉じ(密閉すると炭酸ガスが溜まり腐りやすくなる)、野菜室で保存(保存期間は2ヵ月)。
寒さを嫌うので、15度以下の場所で長期間保管するのは避けましょう。
晩秋から初冬。
各地から入荷され、年中手に入る。
金時は千葉と福島、高系14号は茨城、コガネセンガンは鹿児島が主産地です。
全国的に見ると、宮崎、高知、香川、静岡なども多い。
皮は赤褐色で肉は淡いクリーム色です。
選ぶときは傷やでこぼこがなく、皮がむけていないものを選ぶ。
色がさえ、ツヤのあるものが良質。
皮は赤褐色で肉は淡いクリーム色です。
甘みが強く、粘質でホクホクしています。
ずんぐりしている形が特徴です。
皮は赤褐色で肉は淡いクリーム色です。
比較的ほっそりとし、繊維が強くなく、質も安定しています。
皮は深みのある紅色で肉は淡黄色です。
形は高系14号と紅赤の中間といったところです。
貯蔵性がよい。
名の通り皮が鮮やかな赤で、肉は加熱すると濃い黄色になります。
形は細身タイプで甘みが強く、やや粘りのある粉質です。
皮の色は淡い茶色で肉は白っぽい黄色です。
見た目はよくありませんが、甘みがあり、ホクホクして美味しい。
皮は灰褐色を帯びた紫色で、肉は濃い紫色です。
加熱すると肉色の紫が鮮やかになります。