あさり(蛤仔・浅蜊)

あさりは、年中出回り、安価で日本では最も馴染みのある貝です。
稚貝は細い糸状の物を出して小石などに付着していますが、殻長が3㎝位(生後約1年)になると離れます。
この時期に採取して他の場所にまき、大きく育てたものが一般に出回ります。

あさりの栄養効果効能

あさりは、ビタミンB2カルシウム、鉄分、亜鉛などの含有量が高く、また、アミノ酸のタウリンも多いため、効果効能としては動脈硬化、視力低下、肝臓病、貧血、味覚障害の予防などがあげられます。


あさりの栄養・カロリー・食品成分(可食部100g当たり)

あさり

カロリー・エネルギー30Kcal
126KJ
水分90.3g
タンパク質6.0g
脂質0.3g
炭水化物0.4g
灰分3.0g
ナトリウム870mg
カリウム140mg
カルシウム66mg
リン85mg
3.8mg
ビタミンAカロテン22μg
レチノール当量6μg
ビタミンB10.02mg
ビタミンB20.16mg
ナイアシン1.4mg
ビタミンC1mg
飽和脂肪酸0.02
食塩相当量2.2

アサリの酒蒸し


日本食品標準成分表より抜粋。

あさりの食べ方・利用法

日本料理では、殻付きのものは汁物や蒸し物に、むき身はぬた、和え物、煮物、炊き込みご飯などに利用します。

西洋料理では、ワイン蒸し、パスタ、パエリアのような炊き込みご飯、チャウダーなどのスープに、殻付き、またはむき身を使います。

中国料理では、殻付きをスープや炒め物に、むき身は和え物などに用います。

あさりの缶詰

アサリ水煮缶詰

あさりの水煮缶

汁物、煮物、炒め物などに重宝します。
汁も利用できますが、缶の臭みを酒で殺して使うと良いでしょう。

アサリ燻製油漬け缶詰

あさりの油漬け缶

スモークフレーバの缶詰で、風味がよい。
サラダや和え物、炒め物などに活用すると良いでしょう。

あさりレシピ動画

あさりご飯

あさりふっくらボンゴレビアンコ


あさりの選び方

あさりは、生食はせず加熱調理して食べますが、生きたものを買うので生きのよさが重要です。

  • 塩水の中で、水管をよく伸ばしているものが良い。
  • パック詰めなどでは中の水が濁っていないものを選ぶと良い。
  • 殻の長さの短いものは身も痩せていて美味しくない。
    殻が長く、よく膨らんでいるものを選ぶ。
  • むき身は、弾力とツヤが鮮度の目安です。

あさりの旬

春と秋。
産卵期前が一番美味しいとされています。

あさりの砂抜き方法

  1. 2~3%の塩水を使う。
  2. 暗い所に置く。

あさりが生育している環境に近い状態が、一番砂を出します。
購入したあさりの場合、砂抜きをしていることが多いので、念のための数時間で十分ですが、潮干狩りの場合は一晩漬けて置いた方が良いでしょう。

アサリの砂抜き

あさりの保存法

買ってきたその日に食べるのがよいですが、もし1日置く場合はパックの海水を抜いて真水で洗い、ビニールやラップでくるんで冷蔵庫で保存する。
パックのままだとあさりが動いて弱ってしまいます。

あさりの産地

沿海州、日本沿岸、朝鮮半島、台湾、中国沿岸に分布しています。
主産地は、東京湾、伊勢湾、瀬戸内海などです。
韓国からの輸入ものも多い。

産地別あさりの特徴

あさりは、殻表面の模様によって生まれ故郷が違うらしい。

  • 木更津産(東京湾)
    白と黒のコンストラクタがハッキリしたものが多い。
  • 愛知産
    少し黒っぽく、模様が細かい。
  • 中国産
    全般的に大粒で白っぽく、模様があまりハッキリしない。

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