血圧に注目!

血圧測定

今回は、脳血管疾患や狭心症・心筋梗塞などの虚血性心疾患の最大の危険因子となっている血圧について考えましょう。

高血圧により引き起こされる疾患の内、脳血管疾患や虚血性心疾患は、命を奪われる危険性が高いことはもとより、その後の生活への影響が大きいため、予防がとても大切です。



血圧って何?

血圧は、血液が血管の内側から押す力を表しています。
高血圧によって大きな力が長く加わり続ける事によって、血管が傷み、詰まったり破れたりして脳血管疾患などを引き起こしてしまいます。

では、血圧はどのくらいが良いのでしょうか。
表1のとおり成人では収縮期(最大)血圧が140未満かつ拡張期(最小)血圧が90未満が正常となります。
すでに高血圧の方は、この値を目指しましょう。

また、脳血管疾患などの危険がもっとも少ないのはしてき血圧である120/80未満となりますので、正常高値の方などは至適血圧を目指すようにしましょう。

表1:成人における血圧値の分類

分  類収縮期血圧拡張期血圧
正常域血圧至適血圧120未満かつ80未満
正常血圧120~129かつ/または80~84
正常高値血圧130~139かつ/または85~89
高血圧Ⅰ度高血圧140~159かつ/または90~99
Ⅱ度高血圧160~179かつ/または100~109
Ⅲ度高血圧180以上かつ/または110以上

なお、糖尿病の方、慢性腎臓病の方、75歳以上の方では、主治医と相談の上、それぞれ別に定められている基準の血圧を目指しましょう。

血圧は高くても自覚症状がないことも多いので、まずは健診等を利用して自分の血圧を把握することが重要です。



関連ページ