りんごの効果的な食べ方・調理法

便秘にも下痢にも有効なリンゴに含まれるペクチンを無駄なく活用するには、成分が含まれるのは皮に近い部分なので、食べるときは皮ごとか、なるべく皮を薄くむくようにしましょう。

りんご

便秘の際はまるごとかじり、ペクチンで直接腸を刺激、下痢の場合はすりおろして口にすると良いでしょう。

おろしリンゴのペクチンは、腸内に広く行き渡り、下痢を引き起こす悪玉菌の繁殖を抑えるとともに、ビフィズス菌などの善玉菌を増やす働きがあります。

リンゴ特有の酸味の素は、リンゴ酸クエン酸酒石酸などの豊富な有機酸類です。

これらは糖分との相乗効果で、疲労回復や食欲増進に効果があり、生で食べる以外にも料理に利用したいものです。

とりわけ相性のいいのは豚肉で、くさみを消して肉自体をやわらかくするその働きは、料理の相棒としておすすめです。

たとえば薄切りにしてバターで炒めたリンゴをグラタン皿に並べて、上に炒めた豚肉を敷き詰め、白ワインをかけます。
カラシと生クリームを混ぜたものを注いでオーブンで焼けば、おしゃれで美味しく、消化にも良い「リンゴと豚肉のオーブン焼き」が出来上がります。

半面、リンゴには他の食品のビタミンCを壊してしまう酸化酵素も含まれるので、サラダにするときには注意が必要です。
酢や塩水、レモン汁で酵素の作用を抑えてから使うようにすると良いでしょう。

リンゴは実がかたく、色が明るい傷の少ないものが良品です。
とりわけ、おしりの部分の色が鮮やかであれば申し分なしです。

切ったリンゴは、自身が含む酸化酵素の働きで果肉のクロロゲン酸が酸化、茶色くなってしまうので薄い塩水やレモン汁にひたし、変色を防ぎましょう。


 

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