ウコンに含まれるクルクミンでがんを抑制
ウコンは、ショウガ科に属する多年草植物です。
50種類以上ある中で代表的なのが、キョウオウ(春咲ウコン)、ガジュツ(紫咲ウコン)、ウコン(秋咲ウコン)の3種でキョウオウとガジュツはもっぱら薬草として用いられてきました。
カレー使われる材料の一つであるターメリックは、ウコンのことです。
沖縄の人たちは、琉球王朝時代からお祭りのときは
浴びるほどお酒を飲み、歌い踊りました。
そんなときには、二日酔いにならないように、ウコンのお茶を飲んでいたそうです。
この生活の知恵は、今でも受け継がれており、お酒を飲んだ後は、ウコンを飲用しているといわれています。
ウコンが肝臓にいいのは、クルクミンという成分が含まれているからです。
クルクミンには、肝臓で作られる消化液である胆汁の分泌を促進させる作用があります。
胆汁の分泌が活発になるということは、肝臓の機能も高まったことになります。
このように、クルクミンには胆汁の分泌を促進し、肝機能の強化のほか、抗菌作用、健胃作用、コレステロールを下げるといった働きがあります。
さらにクルクミンには強い抗酸化作用があることがわかっています。
クルクミンは、腸から吸収されるときにテトラヒドロクルクミンという強力な抗酸化物質となり、がんや老化の原因となる活性酸素を分解、還元してくれるのです。
クルクミンを摂るには、ウコンのお茶を日ごろから飲むことです。
食品では、クルクミンを多く含んでいるのはカレー粉です。
カレー粉の黄色い色はクルクミンの色素です。
カレーライスだけでなく、ドレッシングやスープに入れるなど、カレー粉を料理に上手に使いましょう。